2019.03.30

●はやにえ●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 知らぬ間に3月。

 去年のブログの記事では、冬眠していたリクガメが起きただの、梅の香りが沈丁花にかき消されただのと、ちょいちょい春の便りを載せていましたが、今日に至ってはもう桜も盛りになってしまって、今更感が否めません。

 なので、ちょいと変わった春の風景をお送りします。

 突然ですが。
 梅にウグイスの組み合わせは、インスタ映えを狙う皆さんの恰好のお題だと思います。

 でも、一般の方が観ている「梅にやってきたウグイス」は、ほとんどがメジロだったりします。ウグイス色だからきっとウグイスだろうって解釈なんでしょうが、メジロとウグイスは分類上はたいそうかけ離れた種類です。山手線でいったら8駅くらい離れてます。アップロードの前に必ず図鑑で確認することをお勧めします。

 話をもどして・・写真の梅は、我が家の庭の梅。

 よく見ると、枝になんか刺さってます。

 これは、となりの家のアンテナの上で、冬のあいだじゅうキチキチキチキチキチキチキチキチキキチ鳴いていたモズの仕業です。 いわゆるモズのはやにえってやつですね。

 ただ、素材がおもしろい。

 モズのはやにえの画像を検索していただくとわかりますが、モズのはやにえの材料は、カエル トカゲ ちっちゃいヘビ ネズミ いろんな昆虫 小鳥がほとんどなんですが、うちのはやにえは けっこうなレアものです。

 これ・・クロデメキンです。

 なぜ デメキン??

 黒幕は うちの娘です。

 我が家のデメキンハンターが縁日で掬ってきたデメキンが金魚ヘルペスにやられて、お父さんがえらい目にあった話を昨年秋に書きましたが、そのときに庭に安置したご遺体を、どうやって見つけたのか、モズがひろってきて、はやにえにした様です。

 鳥ってのは、けっこう嗅覚がするどいんでしょうかね。

 草むしりをして土を広範囲に掘り起こしたあとなんかには、どこからともなくジョウビタキやツグミがやってきて、掘り起こされた土から小さな生き物を引っ張り出して食べ始めます。あれはきっと掘り起こされた土の匂いや虫の匂いに反応してるんだと思います。

 モズくんも、庭に安置された金魚の匂いにつられてやってきた可能性があります。うっそうとしたミョウガの茂みの奥に安置したものが、屋根の上から見えるとは思えませんので。

 ついでに、亡くなった金魚を埋葬するのに、なんで埋めないの?という質問にお答えしときます。

 生物の遺体は、地中に深く埋めてしまうよりも、地表付近に安置したほうが分解が早いんです。

 それは良いことを聞いたと思って、犯罪に応用しないでくださいね。人体を浅く埋めた場合は、犬やタヌキに掘り起こされて、部品が遠くに運ばれて、かえって発見が早まるというデメリットがありますから!(BGMはレットイットビーで←角川映画 悪霊島のCMおぼえてます?)

 いきおいでやっちまったとき、隠そうと考えるよりも、手配される前に自首するほうがもろもろ良い結果につながると思います。

 犯罪は・・手配される前に自首。これ大事。防犯カメラの映像が照合されるまでの時間は短いです。
 
 心当たりのある方は いそいで警察へGO!

   以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。