2018.09.30

●空からカルガモ一家が降ってくる●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 度重なる災害の復旧もままならない中、またしても大型台風の上陸が警告されております。皆様、足元にお気をつけてお出かけくださいませ。

 いつのまにかキンモクセイの香りが漂う季節となりました。秋が来ると、いつも夏を惜しむ気持ちがふつふつと湧き上がるのですが・・あれだけ暑いと、夏が終わってくれてよかった・・・と安堵する気持ちのほうが強かったりしますね。

 さて。表題のお話。

 先日、娘と鉄腕ダッシュを観ていたところ、新宿のビルの屋上に、ビオトープをつくって、いろんな生き物を呼び寄せて、都会のオアシスにしよう。という企画をやっていました。

 ちょっと気になったのは、カルガモの営巣を期待してセッティングをしていること。

 たぶん、水場に植物が植わっている状態を観れば、餌を探しにカルガモが飛来するのは間違いないと思われますし、いったん、飛来すれば、営巣を始める可能性も大きいです。

 しかぁし! 問題はそのあと。

 カルガモ一家ってのは、お引越しするものなんです。

 まだ空を飛べない雛を連れて。

 よくニュースに出てくる、小さな雛の状態では、さすがにお引越しを開始することはないと思いますが、あの屋上の狭さでは、十分な飛行訓練を終えてから引っ越しすることは不可能だと思われますので、ちょうど中途半端に大きくなって羽ばたけるけど飛べない状態の雛が引っ越しをしようとするに違いありません。

 実際に、三鷹市内の某建物の屋上で営巣したカルガモ一家が、引っ越しの段階になって次々と路上に落下し、えらいこっちゃになった事例があります。

 舞台は車通りの多い新宿ですから、ビルから飛び降りて、仮に軟着陸ができたとしても、その後でかなりヤバイことになるんじゃないかと思われます。

 雛のミンチを見たくないとう以前に、交通事故の危険性を鑑みても、東京都環境局は指導を入れるべきなんじゃないかと思いました。

 地図を見る限りでは、背後に流れる神田川サイドに落下を誘導できれば、鳥の安否は別として、事故は避けられそうです。

 最近、大型マンションの中庭をビオトープにするのが流行ってますが、ウシガエルが増えちゃって鳴き声で眠れなくなったお年寄りからSOSをもらったこともあります(なんで私に相談してきたのか謎ですが)。

 植生を豊かにして水圏環境を再現すれば、たしかにいろんな生き物が棲めるのでいいことだとは思いますけどね。

 だからといって、そうそう人間の都合の良い「自然」が出来上がるわけではないんです。

 わかりやすい話だと、植物を植え、水辺をつくれば、毛虫とか蚊も発生しますし、ハチだって巣をつくります。干した布団や洗濯物に毒蛾がはりつくなんてことは当然のこととして覚悟しないといけません。

 生き物を集めちゃったそのあとのことも考えておかないと。 

 地域猫の餌やりが、タヌキやアライグマやハクビシンやアナグマなどを呼びよせてしまい、公衆衛生上の危険性や、都市部の農業被害を招いたりする問題も、今後ますます深刻化してくると思います。

 新宿ダッシュ村からカルガモが降ってくる日は近い。

 下を御通行の皆様は頭上にご注意ください。

 写真は 庭のキンモクセイ。14年前に根腐れで瀕死だった木を、なんとか生かして今日に至りますが、今年は今までで一番、花ぶりがいいです。

 昨日から見ごろでしたが・・・・今晩の台風で散ってしまいますね。

   以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。