2018.07.21

●熱中症●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 全国で、子供やお年寄りの熱中症被害が多数報告されています。

 亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 私たち獣医の世界では、熱中症で動物が亡くなることは良くあることで、特に犬の被害が大きいです。

 一方で、人間が亡くなることは稀だと思っていました。

 犬ならわかるけど、人はめったなことで熱中症で亡くならないだろうというイメージがありました。

 人間は体も大きいですし、みずから涼しいところにいけたり、水分補給も自身の裁量でできますからね。

 しかし、ここ数日のニュースで、次々と人が亡くなっていることを知り、これはただ事ではないと感じました。

 子供の小学校は、夏休みのプールを全面中止にしたそうです。暑いからプールに行くってのが普通の感覚ですよね?

 暑すぎるからプール閉鎖!これだけでも前代未聞の事態だと実感できます。

 そんなこんなで、ふと、友人の大工さんが心配になって、お見舞いのメールを送ったところ、実はその日に熱中症で倒れて点滴をうけていたという。もはや他人事ではありません。

 娘には米軍式に強制給水を徹底することにしました(映画:ジャーヘッドを参照のこと)。

 水分補給に関しては、点滴をうけた友達の事例を聞いて、盲点ともいうべきポイントを発見しましたので、ご紹介したいと思います。

 問題はズバリ 前の晩の飲酒。

 すごい深酒でなくても、前の晩の飲酒によって体は多少なりとも脱水状態をひきずります。

 この若干のハンデを背負ったまま翌日のスタートを切ると、熱中症のリスクがグンと上がってしまうようです。

 この気候では、お父さんたちにとって仕事おわりのお疲れビールは欠かせないと思います。

 しかし、お疲れが癒されるのは飲んだ瞬間の心だけで、肉体面ではぜんぜん癒されておりません。

 ビールを飲んで喉の渇きを潤すといいますが、あの水分たっぷりのビールでさえ、体内では確実に脱水が進行します。

 アルコールの分解に代謝用の水分が消費される一方、利尿効果でもって水はダダ洩れとなります。こうして体内では飲んだ水分と差し引きマイナスの状態が生まれるのです。

 ビールにチェイサーとか、かけつけ一杯はまず水。そのあとビールなんてのはありえませんので、帰宅後と翌朝の水分補給がカギとなります。

 前夜の飲酒の脱水をひきずらないようにして、翌日のスタートを切りましょう!

 ペットの熱中症対策の話とちゃうんかい!とお叱りをいただきそうですが、飼い主さんの健康あってこその動物の命です。 皆様 くれぐれもご自愛ください。

 写真は2013年に賞味期限が切れているビール。

 冷蔵庫で熟成されている値打ちものです。

 カメの真子ちゃんを運んでくれた秋田美人に差し上げる御礼のビールにまぜておきますかね。
 

   以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。