2018.07.20

●土用丑の日●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 気温がえらいこっちゃになっておりますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。

 あらゆる生き物の熱中症にご用心くださいませ。

 さて。本日は土用丑の日。スーパーやコンビニでは、熾烈なウナギ商戦が繰り広げられております。

 かたや、日本ウナギは絶滅危惧種だとか シラスウナギ(養殖用に採集する稚魚)が歴史的不漁で養殖業者が頭をかかえている といったニュースもさかんに報じられています。

 いま、ウナギをとりまく世界はとっても矛盾に満ちた両極端な状態になっております。

 ツイッターでは、土用丑の日を皮肉って、ウナギ絶滅キャンペーンというツイートがにぎわっているとか。

 大量消費をやめようという動きも出てきているということですね。

 私が思うに、200年以上前の健康法を信じて、ウナギを食べないと夏が乗り越えられない気になっちゃってるのって ちょっとマヌケかなと。

 いまの私たちって、ふつうに栄養とれてますからね。むしろ過剰なくらいに。いっそ春ごろからカロリー制限して、運動負荷かけてメタボな体を絞るほうが、夏バテしにくくなるんじゃないかと。 デブは暑さに弱いですからね。

 高栄養の食材を食べて体力をつける時代じゃないぞと。

 そもそもウナギってのは、特別な晴れの日に、特別な人と、よそ行きを着て、ウナギ屋さんに行くことそのものが大イベント! ってな感じでいただくものだと思います。

 あるいは病気のおっかさんのためにゴンギツネとバトルを繰りひろげながら必死の思いで調達するものだったりとか。

 そんなおいそれと口に入る食材じゃぁいけないと思うわけです。

 昼飯にコンビニで買って食べるとか、レトルトを買って帰って晩飯にするとかって食べ方そものものに問題があると思います。

 ウナギってのは、本来、生きた状態のものを、注文が入った段階でさばいて、調理していくのが正しい食べ方なので、ほとんどフードロスが出ないはず。

 工場で大量にかば焼きにして流通させたら、他の加工食品と同じ規模で大量のフードロスが発生しますよね。
 
 絶滅危惧種をそんなふうに扱ったら、そりゃ資源不足にもなりますよ。

 写真は、庭にやってきたカブトムシ(我が家では通称かぶぶんと呼んでおります)。撮影のためにケースにぶちこんだら、えらいことカオスな状態になっております。こうなると昆虫の王様としての威厳もへったくれもなく・・。 ごめんよかぶぶん。

 かつて、入院のお見舞い品のお流れを頂戴しないと口に入らなかったバナナを、カブトムシをおびき寄せるためにわざわざ腐らせるという暴挙。バナナが絶滅しちゃったらどうしよう!

 ありがたいものを ありがたい状態にとどめおく。そういう想いって大事です。 

 天地真理さんがもうテレビに出ちゃいけないように。

   以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。