2018.04.11

●無茶振り●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 エイプリルフールで何か盛り上げようと、思っちゃいるんだけど、気が付くと4月1日をのがしてしまうここ数年。

 今年は、迷子捜索の記事を大真面目に書いて、舌の根も乾かない翌日に、エイプリルフールのふざけた記事を書くのは不謹慎だろうという判断で、かれこれ10日ほど経過いたしました。

 で いつもの調子に戻らせていただきます。

 写真は、犬用のおやつ。丁寧に薄くスライスした広島産ハーブ鶏を乾燥加工のプロがじっくり乾燥した製品だそうです。

 ペットフードについて、意見を求められることはよくあります。主として、与えて大丈夫か、パッケージの成分表をみてくれという話。

 今回の飼い主さんのご依頼は・・・

 「塩が含まれてないか、先生が食べて確認してほしい」

 え? 私が食べて確認すんの???

 ちょっと初体験な依頼。

 いちおう人が食べても大丈夫だというのがウリな製品ということでしたので。

 食べましたとも。

 で・・結論。 このササミジャーキーは、製造過程でタンパク質がアミノ酸に分解され、さらに肉自体もフワフワな仕上がりになっているため、口の中に旨味成分が広がりやすくなっているようです。

 つまり、「出汁を多めにとったら、味噌汁は塩分ひかえめでも大丈夫」っていうのと同じ現象がおきているようです。

 お母さんが味見したときに塩が入ってると感じたのはそのせいだと思われました。

 いやぁ 長い事この仕事してますが、自主的にフードの試食をすることはあっても、飼い主さんから頼まれて食べたのは初めてです。

 なお・・・このやりとり、犬あるいは猫までは対応しないでもありませんが、ヘビの場合には、対応しかねますのであしからず。


  以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。