2018.03.30

●いっしょに探してください●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 迷子の捜索願のお手紙が届きましたので、ご紹介させていただきます。

 深刻な持病をかかえている子の様ですので、一日も早く飼い主さんのもとに帰れるように、ご協力をお願いいたします。

 武蔵境から12月31日にいなくなりました。

 名前:すもも
 犬種:シバ系のミックス
 性別:避妊手術済の女の子
 年齢:6歳
 体重:7.5kg
 
 マイクロチップID:392143000265046

 慢性膵炎・膵外分泌不全の治療中

 外貌は写真のとおりです。

 いただいた情報だと、失踪からすでに3ヶ月経過しておりますので、どなたかに保護されているのだと思います。

 飼い主さんは、近隣の動物病院に、迷子情報を配布なさっていますので、保護された方が動物病院に通院したら、見つかるようになっています。

 ということは、この子はまだ動物病院に連れていかれていないようです。

 慢性膵炎は、毎日の投薬が必要で、悪化すると命にかかわる事態になりますので、心配です。

 マイクロチップまで入れてもらってるのに、どうして見つからないのか。

 善意が善意として結果を出せるように、動物を保護した場合は、正しい対応をしなければなりません。

 迷子の動物を保護したら、保護地最寄りの警察署の会計課に行き、逸失物として届け出なくてはいけません。

 これが一番最初にすべきことです。ツイッターとかフェイスブックに情報をアップするよりも大事なことです。

 その上で、一時預かりのボランティアを引き受けて、飼い主さんが現れるのを待つのです。
 
 同時に、都の動物愛護相談センターにも連絡をいれ、情報を共有してもらいます。 いわゆる保健所と呼ばれていたセクションであり、かつては殺処分が行われていたところです。

 
「保健所」 では、いちはやくマイクロチップを読み取りますので、いっそ「保健所」につれていかれたほうが早く飼い主さんのところにもどれるという皮肉な話になりかねません。

 どこにも届け出ないで預かっていては、飼い主さんと出会える可能性はゼロになってしまいます。

 以前、勤めていた病院で、犬を拾ってきた人に、「そのままもらっちゃいなよ 届け出なんてしてもどうせ飼い主は出てこない捨て犬だよ」というアドバイスがなされ、その場で避妊手術されてしまったキャバリアを見たことがあります。

 まぁ 動物の専門家である獣医にそう言われたら、そんなもんかなと思いますよね。

 ただし、この犬は、千葉で拾って、車で多摩地域に連れ帰った犬なので、この犬は一生飼い主さんに巡り合えないことになってしまいます。

 捨て犬だと決めつけるのは、届け出から3ヶ月たってなお飼い主が現れなかった時点でも遅くはありません。

 あとでこっそり、拾った場所の最寄りの警察署に逸失物の届け出だけはしておくように耳打ちしましたが、その後どうなったかはわかりません。

 このキャバリアの事例は、ものすごく厳密に言ったら逸失物横領と器物損壊と犯罪教唆ってことになるんだと思いますが、当人たちは、すっかり美談に盛り上がってました。

 泣きながら探している飼い主さんの身にもなれと思いますが、意外とこういう闇から闇のケース(しかも善意)があるので、正しい対処方法を知っておくことが大事です。

 みなさんの最寄りに、届け出が重要だとは知らずにスモモちゃんをあずかってる方がいたら、ぜひご一報ください。

 知らずに保護していた事を説明すれば、もちろん逸失物横領なんかにはなりませんし、普通に感謝されますのでご安心を。


  以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。