2018.02.15
●フードファイターズ●
本日もお立ち寄りありがとうございます。
ちょっと前の話になりますが、 節分の日に、いつも一本堂のパンを買ってきてくださるママ友から、すごく立派な太巻きをいただきました。
セブンイレブンで売ってるのとは別格の、それはそれは大きくて、本格的な、太巻き屋さんの太巻きです。しかも、そのうちの1本は韓国風の味付けなんですって!!
新薬から流行語に至るまで、新しいものには殆ど手を出さない私は、「恵方巻」というイベントには、生涯縁がないものと思っていたのですが、今年は娘にせがまれて、ついつい前日にGOサインを出したばかりでした。
すでにセブンイレブンに向かっているかもしれない娘にあわてて電話をかけ、「患者さんから すごい立派な太巻きもらったから、買いに行くのストップ!!」
幸い、家を出ようとしていたところだったらしく、ギリギリセーフで「太巻きひとりあたり2本」という事態は回避できました。
さて、その晩。
念のために、ネットで恵方巻のルールを調べてみました。
そしたらまぁ、出てくる出てくる。鬼のように厳しいレギュレーションの数々が!!
指定の方向を向いて、お茶を片手に談笑しながら楽しく食べるってんじゃなかったのね・・・。
一、口にしたら最後、食べ終わるまで太巻きを口から離してはいけない。一気に食べ終えないとダメ。
一、絶えず、太巻きが口を覆っている状態でなければいけない。スキマが開くと、そこから運気が逃げる。
一、太巻きを噛み切ってはいけない(ちょっと何言ってるかわからない)
一、食べ終わるまで、一切しゃべってはいけない。
一、願い事は自分だけの秘密にして人に教えてはいけない。
ぜんぜん楽しそうじゃ無いぢゃんか!!
はじめる前からゲンナリしてしまいましたけど、なんとか気をとりなおして、自宅の測量図とコンパスをたよりに、正確な方位を割り出し、いざスタート。
しかぁし!!
太巻きがデカイ!!!
セブンイレブンで売ってる奴は、体積にしてこの半分以下。
いただいた太巻きは、太さも長さもケタ違いに立派。
口いっぱいに頬張った状態をキープしながら、呼吸を維持し、噛み切らず(ちょっとどうしていいかわからない。これって咀嚼するなってこと?)、しゃべらず、もくもくと最後まで食べきる。
ものすごく飲みにくい飲み物に挑戦してる感じ?
もうね。半分くらいでつらくなってきましたよ。
立派で上等な太巻きなんだけど、途中で飽きてくるんですよね。
だって、どえらい特殊な食べ方のせいで、せっかくの上等な太巻きを、ぜんぜん味わえないんだもの。
まぁね。お父さんは大の男なんでなんとか食べきりましたけどね。
問題はとなりで静かになっちゃってる娘ですよ。
私が、食べおわっちゃった感を出すと、娘はきっと焦ると思ったので、私はそのままの姿勢で、手を口にあてたままの恰好で、じっとして、となりの様子をうかがいます。
横目で見ると、娘はまだ半分にも到達していません。
モキュッ モキュッ ゴクッ
モキュッ モキュッ ゴクッ
口の中にとりこんでは飲むの繰り返し。
娘は私に比べたら口がちっちゃい上に、もともと食べるのが遅いし、飲み物がないと食べすすめられないタチなので、まぁ 太巻きが減っていかない。
モキュッ モキュッっていう音が、途中でフッと止まったかと思うと、「ふげ」 とか 「ウゴ」 っていう音が合間にはいります。
おそらく嘔吐反射と闘っているに違いありません。
がんばれ!がんばれ! と手に汗を握りながら、心の中で娘を応援する時間の長いことったらありゃしない。
最後の一口がねじこまれてから、それが喉を通るまでの時間が永遠にも思えました。
息してんのか? と心配になるほどの長い静寂ののち、ゴキュっ という音とともに、娘の肩から力が抜ける様子が感じられたので、私もスタート以来はじめて姿勢をくずして彼女に向き合いました。
目にうっすら涙をためながら、大きく息をする娘をハグし、ハイタッチでお互いの健闘をたたえ合い、無事、「恵方巻の儀」を終えたのでありました。
もうね。何を願ったのか忘れましたが、楽して叶う願い事なんて無いんだってことを思い知らされましたよ。
あと、上等な太巻きはちゃんと味わって食べないともったいないなって思いました。
写真は「診察室のドア・ノブがああああ!」の図。
以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
ちょっと前の話になりますが、 節分の日に、いつも一本堂のパンを買ってきてくださるママ友から、すごく立派な太巻きをいただきました。
セブンイレブンで売ってるのとは別格の、それはそれは大きくて、本格的な、太巻き屋さんの太巻きです。しかも、そのうちの1本は韓国風の味付けなんですって!!
新薬から流行語に至るまで、新しいものには殆ど手を出さない私は、「恵方巻」というイベントには、生涯縁がないものと思っていたのですが、今年は娘にせがまれて、ついつい前日にGOサインを出したばかりでした。
すでにセブンイレブンに向かっているかもしれない娘にあわてて電話をかけ、「患者さんから すごい立派な太巻きもらったから、買いに行くのストップ!!」
幸い、家を出ようとしていたところだったらしく、ギリギリセーフで「太巻きひとりあたり2本」という事態は回避できました。
さて、その晩。
念のために、ネットで恵方巻のルールを調べてみました。
そしたらまぁ、出てくる出てくる。鬼のように厳しいレギュレーションの数々が!!
指定の方向を向いて、お茶を片手に談笑しながら楽しく食べるってんじゃなかったのね・・・。
一、口にしたら最後、食べ終わるまで太巻きを口から離してはいけない。一気に食べ終えないとダメ。
一、絶えず、太巻きが口を覆っている状態でなければいけない。スキマが開くと、そこから運気が逃げる。
一、太巻きを噛み切ってはいけない(ちょっと何言ってるかわからない)
一、食べ終わるまで、一切しゃべってはいけない。
一、願い事は自分だけの秘密にして人に教えてはいけない。
ぜんぜん楽しそうじゃ無いぢゃんか!!
はじめる前からゲンナリしてしまいましたけど、なんとか気をとりなおして、自宅の測量図とコンパスをたよりに、正確な方位を割り出し、いざスタート。
しかぁし!!
太巻きがデカイ!!!
セブンイレブンで売ってる奴は、体積にしてこの半分以下。
いただいた太巻きは、太さも長さもケタ違いに立派。
口いっぱいに頬張った状態をキープしながら、呼吸を維持し、噛み切らず(ちょっとどうしていいかわからない。これって咀嚼するなってこと?)、しゃべらず、もくもくと最後まで食べきる。
ものすごく飲みにくい飲み物に挑戦してる感じ?
もうね。半分くらいでつらくなってきましたよ。
立派で上等な太巻きなんだけど、途中で飽きてくるんですよね。
だって、どえらい特殊な食べ方のせいで、せっかくの上等な太巻きを、ぜんぜん味わえないんだもの。
まぁね。お父さんは大の男なんでなんとか食べきりましたけどね。
問題はとなりで静かになっちゃってる娘ですよ。
私が、食べおわっちゃった感を出すと、娘はきっと焦ると思ったので、私はそのままの姿勢で、手を口にあてたままの恰好で、じっとして、となりの様子をうかがいます。
横目で見ると、娘はまだ半分にも到達していません。
モキュッ モキュッ ゴクッ
モキュッ モキュッ ゴクッ
口の中にとりこんでは飲むの繰り返し。
娘は私に比べたら口がちっちゃい上に、もともと食べるのが遅いし、飲み物がないと食べすすめられないタチなので、まぁ 太巻きが減っていかない。
モキュッ モキュッっていう音が、途中でフッと止まったかと思うと、「ふげ」 とか 「ウゴ」 っていう音が合間にはいります。
おそらく嘔吐反射と闘っているに違いありません。
がんばれ!がんばれ! と手に汗を握りながら、心の中で娘を応援する時間の長いことったらありゃしない。
最後の一口がねじこまれてから、それが喉を通るまでの時間が永遠にも思えました。
息してんのか? と心配になるほどの長い静寂ののち、ゴキュっ という音とともに、娘の肩から力が抜ける様子が感じられたので、私もスタート以来はじめて姿勢をくずして彼女に向き合いました。
目にうっすら涙をためながら、大きく息をする娘をハグし、ハイタッチでお互いの健闘をたたえ合い、無事、「恵方巻の儀」を終えたのでありました。
もうね。何を願ったのか忘れましたが、楽して叶う願い事なんて無いんだってことを思い知らされましたよ。
あと、上等な太巻きはちゃんと味わって食べないともったいないなって思いました。
写真は「診察室のドア・ノブがああああ!」の図。
以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。