2018.01.17

●もってのほか!って言われてもね●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 年が替わってから お初のブログ更新でございます。

 先日、郵便局で支払をしていたら、窓口の方に、「ニュースでやってた猫からうつる病気は、どのように気をつけたらいいんでしょうか」と質問されました。

 郵便局とえいば、いつもお年寄り相手に忍耐強く、懇切丁寧に説明をしていらっしゃる、「国鉄時代のキオスクとは対極の姿勢の方たち」ですからね。(あるいは 焼き鳥の注文を取るときの い〇やの店員さんとか。あの店で注文するとき、この人怒ってるのかな?って思うときありません?)

 忍耐と真心の人から質問されたからには、こちらも誠意をもってお答えせねばと、郵便局を舞台に一席ぶってまいりました。

 他にお客さんがいなかったからよかったけど、傍からみたら、何じゃ?この、猫について熱く語るくたびれた迷彩ズボンのおっさんは・・・って、謎の光景だったに違いありません。

 まぁ、要するにあんまり気にしなくてもいいんじゃね?ってな話をしてきたのですが、補足情報も含めて、ここでもちょっと触れておきますね。

 ニュースで取り上げられていたのは、ウルセランス菌という細菌を保菌している犬や猫から感染する、人獣共通感染症で、細菌感染なので、なんとなれば抗生剤が効くってのが先ず安心材料となります。

 正しくない情報は、不安と混乱のもととなりますので、いろいろ知りたい方は、厚生労働省のHPにあるコリバクテリウム・ウルセランス菌の紹介ページを一読ください。

 一般人のブログやホームページや「ヤホーニュース」ごときを読みかじって右往左往すべきではありません。

 で、今日のブログ記事では、この厚生労働省のHPの記載にも突っ込みをいれつつ、飼い主の皆様に若干の情報提供をさせていただきたいと思います。

 まず、この病気の脅威度について。

 話題として、「新しい」 ので、漠然と怖いですが、本当に怖いのかどうかは、なんともいえません。

 2001年から2017年の16年間で、わが国で確定診断に至った人の症例数が19例で、うち死亡が1例であること(しかも、1例は動物との因果関係が記載されていません)や、近年になって急速に増加傾向があるって話でもないことから、「そんなに怖くない病気」と考えていいんじゃないかと思います。

 「イヌやネコにペロペロされるのはもってのほか」って朝のテレビでやってましたけど、そこまで恐れるものなのかな?と思います。

 イヌやネコにペロペロされるのって、一緒に住んでたら避け難いことなのに、もってのほかとまで言われたら、途方に暮れますよね?

 そりゃ、運が悪けりゃペロペロのあとに、なんらかの感染症をもらうこともあるでしょうけど、実際問題として、めちゃくちゃ機会が多いわりには、皆さんだって病気をもらったことないでしょ?

 確率から言えば、イヌやネコにペロペロされることよりも元日にモチを食べる行為のほうがよっぽど危険だと思います。

 今年の元日のたった一日で、モチを喉につまらせて救急搬送された方は東京だけで15人もいらっしゃって、そのうち2人が亡くなっていらっしゃるそうです。 

 たった一日・・ってかほぼ朝だけ。しかも東京都限定なのに、全国16年間のペロペロを軽く凌駕してますからね。

 怖いのは元日のモチだけじゃありません。

 ながらスマホが原因の交通事故は、2016年のたった1年間だけで1999件も発生していて、27人も死者が出ているんです。

 死にたくなければペットを恐れるまえに、モチとスマホを切りましょうってことですよ。

 長いので、次回につづきます。
 
  以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。