2017.12.24
●クリスマス♪●
本日もお立ち寄りありがとうございます。
シャンシャンの話。割と反響がありました。
獣医仲間からは、母パンダが食べてるものの成分が影響している可能性もあるね。って真面目な話題提供もいただきました。
つまり、お母さんが食べカスだらけの口で舐めたからシャンシャンの被毛にも食べカスやら汁やらがついて、その成分が酸化やらなんやらして、被毛が変色した。という説。
ありそうです。
一方、「私もガリガリガリクソンが大好きなのぉ~っ」て言ってくれる人は皆無だったのは残念です。 なんなら オッス!おらニート!って言いながら診察室に入ってくる飼い主さんがいてくれてもよかったんですけどね。
さて。 クリスマスだってのに、またぞろ恐ろしいニュースが飛び込んできました。
ニューヨークで、鳥インフルエンザウイルスが猫に感染して、猫から猫にひろがって、それを治療した獣医にも感染するという事件がおきたらしいです。知らんけど。
そのウィルスはまだ、人から人への感染能力を獲得していないようですし、猫と獣医さんの両方とも症状が軽く、タミフルとかリレンザで十分おさえることができたそうなのでよかったです。
その後、猫の間でどんどん感染がひろがっているのかは不明です。
猫から猫に感染を繰り返すうちに、強毒性と、人から人への感染能力(つまり人型ウィルスへの変異)が獲得されると恐ろしいことになります。
ちまたのネット情報では、ワクチンをうちましょうって締めくくっている記事を散見しますが、猫に接種するインフルエンザのワクチンはありませんので あしからず。
さらに言うなら、ウィキペディアで紹介されているネコインフルエンザという俗称は、インフルエンザウイルスとはほぼ無関係なので無視してください。
人に接種するインフルエンザワクチンは、今年流行するであろうインフルエンザウイルスの株を、事前にいくつか予測してワクチンをつくっているので、今回ニューヨークで発生した変異ウイルスに対して、予防効果があるのか否かは わかりません。
猫をたくさんあつかっている人が不安に思って、自分自身にワクチンを打っておこうって思っても、効くかどうかは保証の限りではないとお医者様に言われると思います。
ただ、人の間で流行するタイプのインフルエンザに罹患して、体内にウイルスがわんさか増えている状態で、あらたに猫からインフルエンザウイルスをもらった場合に、人体内で2種類のインフルエンザウイルスがコンニチワをして、新たな変異を生む可能性がわずかながら発生しますので、インフルにかからないに越したことはありません。
あと、自宅で豚とフェレットとニワトリを複数飼育しているムツゴロ〇王国のような方がたまにいらっしゃいますが、ご自身がインフルエンザに罹らないようにご注意を。
自宅に持ち込んだ人型ウイルスがペットたちに感染して、あらたな変異ウィルスをつくってしまう可能性が普通のご家庭より高いです。人類の存続のために、ご自愛ください。
というわけで! 摂生による体力維持、ワクチン接種、うがいと手洗い、空気清浄と加湿、インドの山奥で修行といった予防法以外で、身近にできる予防策をひとつご紹介します。
ずばり!スーパーにはマイ・バッグ持参で買い物をする。意外な盲点です。
あるいはゴムの指サック持参でもけっこうです。
レジ袋をもらって、指がカスカスだと、うまく開かないときがありますよね。
みなさんは、そのとき、どうします?
指を舐めます? それ危険です。
備え付けの濡れた布巾に指をつけます? 実はそれも危険です。眼病の人が神社で狛犬の目をさわって自分の目にあてるのといっしょです。
「インフルエンザウィルスは湿度が高いと死滅する説」ってのがあるせいで、濡れた布巾なんだから大丈夫だと思う方もいらっしゃると思いますが、濡れたらウィルスが死ぬってのは、ちょっと無理のある話で、だったら鼻水の中でなんでウィルスが活きてるのよってことになりますよね。 なので、布巾が濡れてても殺ウィルス効果は期待しないほうがいいです。
短い時間に、不特定の人が次々とさわっていく面積の小さい物体という意味で、あの濡れた布巾は危険だと思っていてください。
もしも、冷たい食品を購入していて、商品の外側が結露していたら、その水分を指につけてからレジ袋を開くという裏技もあります。しかし、冬場は乾燥してますから、なかなか結露してくれないので、夏限定の技です。
写真は、先日、サツの旦那方からいただいた感謝状です。人生で最も風変りなクリスマスプレゼントとなりました。こういったものをいただくのは初めてなので恐縮です。
以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
シャンシャンの話。割と反響がありました。
獣医仲間からは、母パンダが食べてるものの成分が影響している可能性もあるね。って真面目な話題提供もいただきました。
つまり、お母さんが食べカスだらけの口で舐めたからシャンシャンの被毛にも食べカスやら汁やらがついて、その成分が酸化やらなんやらして、被毛が変色した。という説。
ありそうです。
一方、「私もガリガリガリクソンが大好きなのぉ~っ」て言ってくれる人は皆無だったのは残念です。 なんなら オッス!おらニート!って言いながら診察室に入ってくる飼い主さんがいてくれてもよかったんですけどね。
さて。 クリスマスだってのに、またぞろ恐ろしいニュースが飛び込んできました。
ニューヨークで、鳥インフルエンザウイルスが猫に感染して、猫から猫にひろがって、それを治療した獣医にも感染するという事件がおきたらしいです。知らんけど。
そのウィルスはまだ、人から人への感染能力を獲得していないようですし、猫と獣医さんの両方とも症状が軽く、タミフルとかリレンザで十分おさえることができたそうなのでよかったです。
その後、猫の間でどんどん感染がひろがっているのかは不明です。
猫から猫に感染を繰り返すうちに、強毒性と、人から人への感染能力(つまり人型ウィルスへの変異)が獲得されると恐ろしいことになります。
ちまたのネット情報では、ワクチンをうちましょうって締めくくっている記事を散見しますが、猫に接種するインフルエンザのワクチンはありませんので あしからず。
さらに言うなら、ウィキペディアで紹介されているネコインフルエンザという俗称は、インフルエンザウイルスとはほぼ無関係なので無視してください。
人に接種するインフルエンザワクチンは、今年流行するであろうインフルエンザウイルスの株を、事前にいくつか予測してワクチンをつくっているので、今回ニューヨークで発生した変異ウイルスに対して、予防効果があるのか否かは わかりません。
猫をたくさんあつかっている人が不安に思って、自分自身にワクチンを打っておこうって思っても、効くかどうかは保証の限りではないとお医者様に言われると思います。
ただ、人の間で流行するタイプのインフルエンザに罹患して、体内にウイルスがわんさか増えている状態で、あらたに猫からインフルエンザウイルスをもらった場合に、人体内で2種類のインフルエンザウイルスがコンニチワをして、新たな変異を生む可能性がわずかながら発生しますので、インフルにかからないに越したことはありません。
あと、自宅で豚とフェレットとニワトリを複数飼育しているムツゴロ〇王国のような方がたまにいらっしゃいますが、ご自身がインフルエンザに罹らないようにご注意を。
自宅に持ち込んだ人型ウイルスがペットたちに感染して、あらたな変異ウィルスをつくってしまう可能性が普通のご家庭より高いです。人類の存続のために、ご自愛ください。
というわけで! 摂生による体力維持、ワクチン接種、うがいと手洗い、空気清浄と加湿、インドの山奥で修行といった予防法以外で、身近にできる予防策をひとつご紹介します。
ずばり!スーパーにはマイ・バッグ持参で買い物をする。意外な盲点です。
あるいはゴムの指サック持参でもけっこうです。
レジ袋をもらって、指がカスカスだと、うまく開かないときがありますよね。
みなさんは、そのとき、どうします?
指を舐めます? それ危険です。
備え付けの濡れた布巾に指をつけます? 実はそれも危険です。眼病の人が神社で狛犬の目をさわって自分の目にあてるのといっしょです。
「インフルエンザウィルスは湿度が高いと死滅する説」ってのがあるせいで、濡れた布巾なんだから大丈夫だと思う方もいらっしゃると思いますが、濡れたらウィルスが死ぬってのは、ちょっと無理のある話で、だったら鼻水の中でなんでウィルスが活きてるのよってことになりますよね。 なので、布巾が濡れてても殺ウィルス効果は期待しないほうがいいです。
短い時間に、不特定の人が次々とさわっていく面積の小さい物体という意味で、あの濡れた布巾は危険だと思っていてください。
もしも、冷たい食品を購入していて、商品の外側が結露していたら、その水分を指につけてからレジ袋を開くという裏技もあります。しかし、冬場は乾燥してますから、なかなか結露してくれないので、夏限定の技です。
写真は、先日、サツの旦那方からいただいた感謝状です。人生で最も風変りなクリスマスプレゼントとなりました。こういったものをいただくのは初めてなので恐縮です。
以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。