2017.03.07

●防災計画・ペット同伴避難●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 本日はご存知 休診日でございます。

 普段できない雑用ってのは、火曜にしかできないんですけど、その貴重な火曜日をガッツリと浪費する形で、行ってきました国分寺!!

 飼育動物診療施設開設者講習会という、東京都で開業している動物病院を対象とした講習会です。

 今回は、●●●●●●会から講師がでてましたが、さすがは期待を裏切らないポン●ツ集団。

 しっかりとゴミのような時間を過ごさせてくれました。

 元気で動けるであろう、あと20年ちょっとの私の余命の中で、2度と帰らない貴重な数時間を浪費されるこの苦痛。ある種の加害行為と言えなくもない。

 有意義な情報をわかりやすくしゃべる。講習会の講師に課せられた使命は、たったこの2点。どっちが欠けてもダメなんじゃ! できないなら壇上に立つなボケ。

 途中30分ほど意識を失ってしまい、そこだけは今日一日でいちばん有意義な時間でした。休息とれたから。

 ここでご紹介するに足る、有意義な情報はほとんどなありませんでしたので、近いうちに、あらためて、ペット同伴の避難について解説したいと思います。三鷹市市議会議員の渥美先生(中学のときのアダ名は とーちゃん)にも そのむねご指導をお願いしときましたので。11日あたりをメドにブログに情報をまとめて防災について考えたいと思います。

 さて。妖犬アシなめちゃんの世話がおわったので帰るとしますかね。

 寒の戻りで皆さま風邪などめされませんように。

  
 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2017.03.06

●寒の戻り●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 明日はご存知 休診日でございます。

 早朝より雑務に追われ、午後は、東京都主催の飼育動物診療施設開設者講習会という講習会にいってきます。またまた地獄の数時間。

 新しく決まった法律の講習とか、インフォームドコンセントの指導とか・・・そんな感じ。

 楽しいか楽しくないかっつったら、ぜんぜん楽しくないし、面白いか面白くないかっつったら、死ぬほどつまんない。 

 たまには 「今日は予定がはいってない火曜日だから 休もう!」ってな日があってもよさそうなもんですが。ありませんねぇ~。

 あ! 愚痴書いたらバチがあったんでしょうかね。いま、奥の部屋でうちの犬が嘔吐しはじめました。
 
 お腹が減ると 吐くんですよ。うちの犬。

 とんでもなくデカイ声で オエエエエエエ!って言うし。まき散らされる黄色い胃液の量もハンパないもんですからね。こっちの体調が悪いときにはうれしくないです。もらっちゃいそうで。

 空腹になっても、せいぜいお腹が鳴るくらいにしといてくれたらいいんですけどね。ちょっとでも餌のタイミングが遅れると吐きます。そりゃもう100%吐きます。 早は6時から吐きます。ノロウイルスに感染した爺さんが夢枕に立ったんじゃないかっつーくらいの衝撃的な目覚めです。

 カナちゃんとマユちゃんは お腹がすくと、けっこう大きな音でお腹が鳴ります。飯もくわさずに酷使しているブラック病院の院長としては心が痛む瞬間なれど、3人で大笑いして和んでます。

 お腹が空いても吐かない子たちでよかったです。双方のご両親に感謝です。

 明日から寒の戻りだそうで・・・・・。

 戻って来なくてよろしい。

 
 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2017.03.03

●ひなまつりぃ~♪●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 さっき、道行く女子高生が、「飾ったお雛様は、早く片づけないと、お嫁に行き遅れるんだって」と真剣な面持ちで友達に話していました。

 お嫁に行けるか行けないかという人生の命題において、「お雛様を早く片づける事」よりも、もっと優先すべき事柄はいっぱいあるんじゃないかと思いますが、知らないオッサンがいきなりそんなツッコミを入れたら警察呼ばれるかもしれないので自粛しました。

 殊、動物業界においては、「犬はお嫁にもらってくれない」とか「実は猫もお嫁もらってくれない」とか「爬虫類に至っては入れ込みずぎると多くの人に引かれる」といった現実に、一日でも早く気が付くことが、「急いでお雛様を片付ける事」より大切だったりします。

 ただ、お嫁に行こうという意志があるだけでも立派なもんで、「動物はお嫁にもらってくれない」と薄々気が付きはじめているにも関わらず、「お嫁に行けないんじゃない。行かないんだ」とか言いだしやがりますと、もはやロマンスの神様もお手上げなのであります。

 既に父親ゆずりの「ああ言えばこう言う気質」全開な我が娘の行く末を案じ、今日は、急いでお雛様を片付けるぞと気合い十分な私であります。

 娘の行く末が心配と言えば・・・

 もうね。思わず世を拗ねてしまいそうな悲しいできごとがありました。

 身障者の方むけの様々なイベントを企画して、招待した身障者の方のお世話をするというインカレ学生サークルが、実は会費ピンハネ目的の詐欺サークルだったというね・・・。

 もうね。おじさんはがっかりですよ。

 ピュアで青いことが特権であるはずの学生が、詐欺かと。カモが身障者かと。 スーフリと同等かそれ以上に悪質だぞと。(注:意味不明な方は、和田さん・スーフリ・学生サークルで検索してみてください。嫌なものを見ることになりますけど)

 大事に育てて 大学までいかせた自分の娘がですよ。

 男性の身障者の前で愛嬌をふりまいて客寄せパンダになって、出させた会費をピンはねしてるって知ったら、私だったら悲しくて立ち直れませんわ。どこか遠い港町の小料理屋のカウンターで酔いつぶれて、翌朝、女将の部屋で目を覚ましちゃうくらい それはそれは落ち込むと思います。

 子供の心の中には 闇 を見たくないなぁ・・。

 獣医大で 野生動物! とか言ってる学生くんたちって 時々 アホだなって思いますけど、少なくともとってもピュアでいい子たちですよ。 

 同じ大学生なのになぁ・・・

 おじさん ほんとーに がっかりだよ。

 写真は、毎年恒例の鶏ワクチンに使う、注射セット。

 オトナになったら、人の役に立つ人になる。いつだってボランティアをする人になると、36年前に東京都知事に宣誓した元・東京都青少年洋上セミナー団員としては、日々、一肌脱ぎまくりで、もはや裸族といっても過言ではない生活を送っているわけでありますが、さすがに忙しさが限界だし、裸は寒いので、本年度をもって、ワクチン業務を卒業させていただきました。家畜保健衛生所への義理も十分果たせたと思いますしね。継続か卒業か迷っていた私の背中を押してくれたノアちゃんの飼い主(B)様に感謝です。

 また、今日から気持ちもあらたに 各人の持ち場にて奮闘していきたいと思います。

 今日も一日 ノビノビと。 

 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター 黒タイツこと いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2017.02.20

●パンデミック・ジャパン●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 娘のクラスのどのお父さんより おケツの肌がすべすべしていると自負する獣医がお送りしております。

 
本題。
インフルエンザがまだまだ猛威をふるっております。娘のクラスは学級閉鎖になって、家でアニメばっかりみてやがります。

 一方で、鳥インフルエンザも同時進行で流行っております。国内の農家があちこちやられてます。

 東京都内で拾われた野鳥からも高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されちゃいまして、鳥インフルエンザウイルスの存在がより身近なものとなっています。

 双方が同じ時期に多発してる状態がよろしくありません。

 さらに!!

 鳥から人への感染は普通では起こりえないはずなのに、現在、中国では70人ちかくもの人が鳥インフルで亡くなっているそうです。ここから世界中に死亡例がひろがる可能性は低いのですが、ウイルスが変異してしまうとそうもいきません。

 とくに、人から人にうつる人型インフルに感染している最中に、運悪く鳥インフルエンザにもかかると、体内で人インフルと鳥インフルのハイブリッドが形成され、新型インフルが誕生してしまう危険性が高まります。

 死亡率はそのままで感染率アップ。もれなく人類大パニック。

 鳥から人に感染がおこっている中国の現場に、ヒトのインフルにかかった人がいると ほんとにヤバイ。本来なら生まれないはずのものが生まれてしまう。

 ちょっと前のエボラの脅威が記憶に新しですが、感染力の強さでは、インフルのほうが恐ろしいですからね。

 数年前の出来事を思い出してください。メキシコの豚型が人型に変異してから、日本に入るまで、あっという間だったでしょ? あのときは、死亡率も感染率も低くかったからあれですみましたけどね。

 学級閉鎖って、クラスで10人くらいの感染が見られたら実施されますよね。本来ならば、数日して閉鎖が解除されればクラス全員が元気で授業再開できるはず。

 しかし、高病原性鳥インフルエンザが変異した新型が流行した場合、学級閉鎖の10人の欠席は、そのうちの6人の子供が死亡することを意味します。こわいですよね。

 中国の人民のみなさん。朝起きたら太極拳をするまえに、一番で口をすすぎ、うがいをし、日常生活の中で手洗い消毒をこまめにして よく眠り、まずは人インフルエンザにかからないようにしましょう。

 かかったら 外出や人との接触をひかえましょう。

 そして、鶏を自分でさばいて食べるのも止めましょう。 爆買いは来日せずに通販でお願いします。

 日本のハンターや鷹匠のみなさん。銃猟や鷹狩でとらえたカモを食べるときには、ウイルスの飛散、肉の汚染に留意して解体作業をしましょう。肉は加熱調理しましょう。鍋料理をするときは、取り箸と自分の箸の区別を厳密に。まな板はいちいち洗ってからサラダをつくりましょう。

 もしも、獲物と格闘したあとの、嫌ぁ~なタイミングで高熱を発したら、お医者さんに、「カモをばらした後なんで、ただのインフルエンザじゃない可能性も想定しておいてください」と申告しましょう。

 都市部で細々と養鶏を行っている農家さん。完全防備のウィンドウレス鶏舎ですら発症がみられています。露天のスカスカの鶏舎は危険です。弱った鶏をみつけたら、すぐに家保に連絡して検査をうけましょう。

 人口密集地域での養鶏が開放型の鶏舎で行われているなんて事実は、農林省も知らない盲点かと思われます。都内の零細養鶏をいとなんでいる方は、インフル問題を考えるとき、卵の生産性を心配するのではなく、人口密集地域における公衆衛生上の配慮だと思って対策していただきたいと思います。

 写真は、「エイちゃん ピーンチ!」の図(涙目)

 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2017.02.13

●怪奇ゾーン・グラヴィティフォールズとかいうアニメにやられた話●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 少しだけ寒さが緩んだような・・・・。暖かいと患者さんがいらっしゃいますね。 忙しい日と暇な日の緩急に右往左往しながら、今日も頑張っております。

 で・・・ちょっとショックな事が。

 昨晩、うちの娘が寄ってきて、両方の手のひらで私の頬を包み込むようにして言うんです。

 「お年寄りの皮膚って 気持ちいい・・・」

 のぁんだとぉぉぉおおおおおおおおおおおお!

 もうね。そんな日が来るとは思ってましたけどね。予定より10年ほど早かったもんで、どうしたもんだか。ちょっと涙目。

 なんて日だっ! 今日はいったい なんて日だよ!

 思わず、その足で出家しそうになりましたけどね。

 加齢臭ネタで来られるよかダメージが少ないって自分を慰めたり。いや。そんなことで自分をごまかしてはイカンと奮い立ってみたり。お父さんの脳内 絶賛動揺中!

 今後のために、ここは一発 ビシっと言ってきかせないといけません。

 年寄りをいじめるんじゃない! 

 ぢゃなくて 

 まだまだ現役でがんばってるお父さんに何を言いやがる!! 飯抜くぞゴルアアアア ってね。

 いやぁ~ 動揺した。

 そしたらね。なんのことはありませんでした。

 クラスで流行ってるアニメがあって、主人公の妹が言ったセリフだったという つまらないオチで。

 もうね なんなんでしょうね。最近の子供向けアニメってやつは。 

 昔のアニメは情緒があったよなぁ・・・白黒のころのサイボーグ009で、子犬が改造されちゃう話とか。サリーちゃんで心臓の悪いインド人の少女が花壇で雨に打たれて危篤状態になっちゃう話とか。フランダースの犬でネロが拾った金をガメて飾り窓で豪遊する話とか。

 昔のアニメは 泣けたぞ。

 お年寄りの皮膚って 気持ちいい・・・ ってなんなんだよそのセリフは! いったい どんなシーンなんだよ。

 20年後に なつかしのアニメ特集とかいう番組で、「お年寄りの皮膚って 気持ちいい・・」ってシーンがでてきて おまえら そこでドっと湧くのか? おかしーだろ。

 良い子のみんな。 たのむ・・普通に育ってくれ。

 あ・・・・そうだ。良い子のみんなと言えば! 

 明日から獣医師国家試験ですね。
 がんばれ受験生!
 おにーさんは 君たちを応援しているぞ!

写真は、俗に しめ殺しの木 と呼ばれる生態をもつ、亜熱帯性の樹木。 解説は次回!

 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2017.02.09

●鳥の日●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 記録的大雪という予報が出ております。

 そんなわけで ただいま、鳥の病院か! っちゅうくらいに院内に鳥の声が響き渡っております。 

 ええ。閑古鳥って鳥です。

 私のところのような街の小さなクリニックは、「忙しさ」の度合いが、季節と天気にモロに影響をうけます。

 冬の寒い雨 とかいったらもう 暇な日 確定。ふだんできない大規模片付けとか書類仕事のチャンスとなります。

 偶然、今日はNTTが回線工事に来るので、作業エリアを掃除中。  暇でちょうどよかったです。


 犬舎の夜間監視カメラの動作を最適にするために回線スピードを上げます(NTTのおねぇさんに教えてもらってはじめて知りました。カメラのどんくささが回線スピードに関連することを)

 16日には、東京都が、動物取扱業者の現場査察をしにくるので、今回の工事とあわせて、大掃除。年末年始は死んでたので、掃除できませんでしたから、いまやります。朝からユンケルとレッドブルの重ね飲みで気合いをいれております。

 それにしても。 住んでたんだなぁ・・・こんなスペースに・・・・。さすがに 今日からまたここに住めって言われても 無理だ。

 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2017.02.06

●追悼●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 先日、爬虫類学の恩師である、ゴリス・リチャード先生が逝去されました。昨日は、通夜参列のため、早退させていただきました。ご来院いただいた飼い主様には、ご迷惑をおかけしまして、申し訳ありませんでした。

 ゴリス先生は、長らくあちこち大病を患っておられましたが、最後の最後まで研究・教育活動に励まれ、昨年秋の「爬虫類の臨床と病理のための研究会」でも、特別講演をしてくださいました。ご挨拶の際に握った手がとても冷たくて心配でしたが、むしろ、うちのカミさんの健康状態を心配してくださって、恐縮しました。あれが最後のお別れになるとは。とても残念です。

 ゴリス先生に親しくご指導いただくようになったのは、実は爬虫類がテーマではなく、チンチラ(げっ歯類のほうの)の飼育方法を習いに、ご自宅にお伺いした事がきっかけでした。

 お葬式に、天皇陛下からお花が届くような偉い先生が、いきなり訪ねてきた若い衆に、延々3時間以上も熱心にご指導くださったことが、今となっては奇跡のようです。

 あの当時は、チンチラが一般のペットとして販売され始めたばかりの最初の時期で、扱い方そのものがわからず、店に置いた段階で死亡が相次ぐような有様でした。

 昔、私が講師をしていた専門学校の生徒が、今は無きバンビという総合ペットショップの三鷹店に就職し、次々と入荷するわけのわからん生物の扱いに手を焼いて、相談して来たのがきっかけだったと思います。

 チンチラって、元気な時でもなんとなく不憫な雰囲気を漂わせている生き物なのに、それが次々死んでいく様は必要以上に気の毒で、私も「チンチラをなんとかせねば」と思い、立ち上がりました。

 あの当時、チンチラの飼い方を正しく把握し、実践できていた日本人はおらず、唯一、ゴリス先生だけがご自宅で沢山のチンチラを(その時すでに20年以上のキャリア)飼育・繁殖しておられました。

 ゴリス先生がチンチラをアメリカから輸入された当時は、まだエアコンが家電として普及しておらず、高額な冷房装置を設置しなければいけないわけですが、それだけでは、チンチラを飼うには不十分で、先生はケージから給水装置まですべてご自分で設計・制作されていました。

 なんでもかんでもインターネットで情報をつまみ食いできて、ホームセンターにいけばいつでも生体が手にはいって、飼育の道具も餌もカンタンに手にはいる今の時代からは想像がつきません。

 インタビューを続けるうちに、「これって、一般人が飼ったらダメな生き物だな・・」という実感がズッシリとのしかかりました。取材をもとに作成した何十枚ものテキストをゴリス先生に監修していただき、許可を得て、タダで配りまくりました。売りたいだけの業界と飼いたいだけの安易な飼い主には、かなり反感を買うテキストとなりましたが、一定の効果はあったように思います。思えば、当時は飼育本なんてものそんなに存在しませんでしたからね。

 あの当時、世間はエキゾチックペットブームで、業界はイケイケのノリノリでした。

 ゴリス先生の薫陶を受けた私は、「特殊な生き物を普通の人間が飼うべきでない」という結論に至り、今日までその考えをつらぬいています。その結果、業界ともマスコミとも相いれず、経済的にはパイを蹴った感がありますが、悪事に加担せずにやってこれたという自負があります。ゴリス先生のおかげです。

 同様の薫陶を受けた恩師に、故千石正一先生がいらっしゃいます。ゴリス先生も千石先生も結婚式にご出席いいただき、公私共に可愛がっていただきました。

 その、千石先生のご命日が、実は明日、2月7日です。

 偶然とは言え、千石先生とも、秋の学会でお顔を拝見をして、それが最後のお別れで2月にお葬式でした。

 2月というのは、今後、自分にとって、特別な月となることでしょう。恩師の教えを忘れず、これからも悪事に加担することなく チャラつかず 地道に行きたいと思います。天国から、私の貧乏暇無しっぷりを見守っていてください。

 ゴリス先生。本当にありがとうございました。さようなら。

 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2017.02.01

●糠床通信●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 以前、当ブログにも書きましたが、我が家の愛犬は、自家繁殖で同じ血縁を代々つないでいる「ぬかどこ」犬です。

 最初の一頭目がおりこうすぎて、亡くなってしまったときの喪失感が大きく、それを回避すべく血縁を残すことにしたのが始まりです。

 現在は2頭います。

 だいぶボケてきちゃってる11歳のアニーは、ゴールデンには珍しくたった一頭だけ産まれた一人っ子で、母犬が育児放棄したので私が人工哺乳で育てました。
 
 その娘がエイちゃんで、小金井のブリーダーさん自慢のすごいオス犬の血を引いています。エイちゃんも、そろそろ年齢的に限界なので、エイちゃんに子供を産ませようと思っています。

 自家繁殖とはいえ、交配相手はプロのブリーダーさんが飼っているオスに頼ることになります。

 交配には交配適期というものがありまして、この期間に交尾をさせないと妊娠しません。

 人間の若い人たちに言わせれば、「危険日」という罰当たりな表現になるわけですが、犬の場合、わずか数日しかない貴重な瞬間です。

 発情出血がはじまったら、毎日観察して、交配適期を割り出し、そうと決まればダッシュでブリーダーさんのところにメス犬を連れて行かないと間にあいません。

 長期間預けっぱなしで面倒をみてくれるブリーダーさんは少ないと思うので、こちらのフットワークの良さが決め手となります。

 しかし!! 残念なことに、お世話になっていた小金井のブリーダーさんが火事で亡くなってしまい、ゴールデンレトリバーの交配相手は、千葉だの茨城だの鎌倉だのといった遠方にしかみつからなくなってしまいました。

 しかも、ショードッグ命のブリーダーさんだと、家庭犬の交配なんぞ眼中にない上に、高額な交配料に加えて、様々な条件を出してくるので、あまり現実的ではなく、さらに選択肢がせばまります。

 いまの私の日常ではもう、不可能です。

 去勢をしていない家庭犬を探して交配 という手もありますが、きちんと躾けられた行儀の良い箱入り息子を交配させるのは至難の業で、私のほうに、余裕がないとできません。

 だったら、遠方だろうと、プロブリーダーの犬にサクっと交配してもらったほうがむしろ楽です。

 とうわけで、今回、うちのエイちゃんに発情がきたものの、通える距離のブリーダーさんを探している間に、どんどん時間が経ち、交配適期ギリギリのリミットを迎えてしまいました。

 こりゃ、今回もあきらめるようだな。と思っていた矢先、思わぬ救世主が現れました。

 困った動物と、動物に困った人のために命を削って頑張っておられる 名前を言ってはいけないアノ方の登場です。

 自称・永遠の28歳こと茨城の大魔王が、「知り合いがゴールデン欲しがってるから、そろそろ繁殖しろや!」と脅し電話をくれたではありませんか。

 そうか。この人がいたか! 

 「もしアナタのアジトの近所に、知り合いのブリーダーがいて、ゴールデンの雄も持ってるなんて都合のいい話があったとして、発情期間中おたくに預けっぱなしで 交配に通うのもアナタに代行してもらえませんかね?」

 という無茶振りを返してみました。

 100%ダメもとだったので、仮定に仮定を塗り固めた上にめちゃくちゃムシのいい話をのっけてみました。

 するとどうでしょう! 彼女のオトコマエ気質に火がついたのか、 「まかせろ!」と。 「調べるからちょっと待っとけ!」と。

 さらに、もともと犬のプロだった彼女の犬好き魂にも火がつき、「血統書をみせろ」「足の形とかみたいから写真おくれ」となり、中略・・で 相手もみつけてくれて、ムシのいい話も全部引き受けてくれて、すっかり段取りがととのったところで、よっしゃ!受け渡しの日を決めるぜ! ってところでタイムリミット。交配適期がおわっちゃいました。 エイちゃんのばかぁ~!

 とうわけで!  次の発情まで待っててもらえたら、写真のような可愛い子犬がやってきますよ!

 こっちを振り向いている茶色の子犬が、エイちゃんです。 今度お母さんになる予定の犬ですね。このホームページの表紙に、犬が4頭写ってますよね。一番右のは拾ったダックスですけど、ゴールデンが3頭いますよね?この真ん中の子がオトナになったエイちゃんです。

 この子と、大魔王推薦の立派なオス犬との間に生まれてくるであろう子犬を、どうか楽しみに待っていてください。

 うちに残すメス一頭と、大魔王のお知り合いのおうちに行く予定のオス一頭を確保したあと、それ以上沢山うまれる場合も想定して、絶賛口約束募集中です。

 お~い 犬いらねぇ~かぁ~

 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2017.01.30

●ダラスの寒い日●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 大統領に就任早々、トラちゃん。ぶっとんでますねぇ。

 未遂も含め、大統領が暗殺されることが多いアノ国で、この暴れっぷりは、むしろ立派。ある意味 勇者 と言えなくもない。まさに怖いもの知らず。

 トラちゃんったら。発注済みの戦闘機を、いまさら値切ろうとしてるらしいですからね。アンチの国民のみならず、あの国でいちばんコワイ人たちにも目をつけられてしまうかもしれません。

 そうなると気の毒なのは、シークレットサーヴィスの方たち。なんたって矢玉を受ける生きた盾となるのが、彼らのお仕事ですからね。

 映画だと、「心から尊敬できる大統領に出会えてよかった。あなたのためなら死ねる。前の奴はちょっとね。」みたいなシーンがみられる事がありますが、トラちゃんはどんなふうに思われてるんでしょうか。

 「ああ・・・今日 仕事いきたくねぇ~」って事。誰にでもあると思うんですが、トラちゃんの護衛任務についてる人たちなんか、これから毎日だと思います。

 生きて帰れないかもっていう恐怖と闘う日常。心を病むんじゃないかと。家族だってたまったもんじゃないでしょうね。トラちゃんが何か問題発言するたんびに、親戚一同で頭かかえてると思います。

 どうやって、彼らのモチベーションを維持してるんでしょう。

 危険手当や退職後の年金が跳ね上がるのか・・熱狂的支持者の中からエージェントを選ぶのか・・。あるいは、仕事の前に薬でも使うんでしょうかね。アメリカだったらやりかねない気が。

 警護任務中に出される軽食のツナサンドにはチャ○チュールが混ぜられるに違いない。

 〇ャオチュールといえば。

 このまえ、牛恵(うしえ)さんの餌を買いに、ホームセンターの餌売り場に行ったら、遭難しました。

 もうね。猫の餌とか種類多すぎ。

 ただでさえ火曜の雑用タイムは頭が朦朧としてるし、時間に追われてイライラ度マックスなのに、「なんなんだ これは!」という景色。

 色とりどりのパッケージが目に痛いし。「これしか食べないので」と指定のあったチャオチュー○は ぜんぜんみつからないし。

 結局、30分以上、彷徨した末、「天は我を見放したんかいっ!」って思い 帰宅。

 家でチャオチュ〇ルをネット検索したところ、おやつのカテゴリーだってことを知り、まさか、猫の餌売り場にオヤツ・コーナーっていう別枠の棚があったのかい?と驚愕。

 翌日の昼休みに出直してみると、ありましたよ。オヤツのコーナーが。猫缶地獄からちょっと離れたところに。そしてチ○オチュールもいました。

 ようやく手に入れたチャオチ○ールに狂喜乱舞の牛恵さんを期待したのですが、「別にっ・・・」って言われました。おまえは沢尻エリカか!

 なにしろ、猫餌売り場には驚きました。ふだん、出入りの業者から買う餌を使ってますし、入院やホテルでは、飼い主さんが普段の餌を持参されることが多いです。そのほかはネコおばさんまえにいた看護師さんが買いに行ってくれてたので、まさかあんなことになっているとは知りませんでした。

 あれって・・全部賞味期限内に消費されてるとは思えませんわ。廃棄される分も相当多いんじゃないでしょうかね。

 ちゃんと調査したほうがいいですよ。

 マグロが絶滅しそうなのは、寿司の味を覚えた中国人のせいじゃなくて、ムダにツナサンドを食う3億人のアメリカ人と先進諸国で飼われている猫のせいなんじゃないのかな・・・。
 
 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2017.01.25

●油性で行け!●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 先日、とある病院の待合室に、意識高い系ビジネスマンが読む雑誌がおいてあったので、斜め読みしていたところ、「手にメモを書き込む奴は無能である」という見出しがデカデカと載っていました。

 ページをめくる私の手の甲には、「医者にいくこと」とか「Jマート 猫砂」とか書いてあります。あはは。 

 どこのどなたのご高説が存じませんが、無能で悪ぅござんしたね。

 私なんかはもう 意識高いどころか ほとんど意識不明なんじゃないかっつーくらい。世の中の趨勢から目をそらして、独自路線を黙々と匍匐前進しております。もうね、先頭を走るどころか 立って歩くことすら放棄。

 まぁ 重心を低くしていたら、足元をすくわれる危険性が減るかもしれないですしね。

 写真は、娘の朝食のバナナを買ってこいという指令を午前中の早い段階で受け、帰宅時に覚えていられるわけがないので、「バナナ」と書いたまま一日仕事をするの図。

 せめて、帰宅直前に指示をいただけると、「バナナって描いてある獣医でいる時間」が短縮できるんですけどね。

 帰りに寄ったスーパーのレジのおねーさん。

 「バナナって描いてある奴がバナナだけ買っていく姿」をみて、ちょっとウケてました。ささやかな笑いを提供できてよかったです。

 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。