2016.06.19

●ロビンソンさんと秋刀魚の骨 ファイナル●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 暑いですね! 暑くて患者さんがいらっしゃらないので、スキをみて犬たちを洗いました。梅雨時の、風呂に入ってない長毛の大型犬ってのは非常にきっつい物体であります。私の車なんか人を乗せられたもんじゃありません。東京都の環境局のお役人様を乗せたときなんか 「臭せぇ」とかおっしゃりやがるもんですから、窓を閉め切ってフルに暖房いれてやろーかと思いましたよ。うちの可愛い犬たちの香りを堪能しやがれ!と。 それにしても大型犬2頭のシャンプーは腰に来ますねぇ。もうね ちょっとしたスポーツですよ。これ。

 さて。そんなわけで、ロビンソンさんのお話のつづき。

 「西表のロビンソンさんからの伝言を預かっておりますので、お伺いしたいと思います。そのときに犬の狂犬病予防ワクチンの接種もお願いします」 という、とても丁寧な口調のお電話がかかってきたのは 例のご一家が旅行を終えて東京にもどられてからしばらく後のこと。

 動物病院では、お名前も名乗られずに、質問をするだけしたら はいサヨナラっていう電話が多いのですが(とくに 猛禽類の飼い主さんとか、爬虫類の飼い主さんとか 野生動物拾った人とか)、「ロビンソンさんからの伝言を届けにいく」という不思議な内容であるにもかかわらず、まるでどこかの、きちんとした会社勤めの紳士からのお電話のような感じでした(心当たりのないお名前だったのでますます謎が深まったりするわけですが)。

 その方は、その日のうちに、ものすごく可愛い日本犬をつれて、ご家族でお見えになりました。

 当院にお越しになられた経緯を教えていただき、思わず「いやぁ もう うちのロビンソンが お客様相手にとんだ無茶振りをして申し訳ありません。」と頭を下げたくなりました。

 アイフォンの中の元気なロビンソンさんからのメッセージを聞き、かなり嬉しい気持ちになったところで、じゃ じゃ じゃ じゃぁ 狂犬病の予防注射を打ちましょうかということになりました。 
 
 今日は、この子 元気ですかぁ? 

 はい 元気です。 

 じゃぁ うったあと、安静にしてよく観察しておいてください。何かよからぬ変化があったら病院に急行して、今日、ワクチンをうったことを獣医に伝えてください。 

 なんてなやりとりをして、ちゃちゃっとワクチンをうって、終了ぉぉぉぉぉ!

 ってなことになるんですよ。普段だと。

 だって 目の前にいるワンちゃん。ふつうに元気そうだし。

 ところが、この日はちょっと違いましてね。


 目の前にいるワンちゃん、たしかに元気なんですけどね。ただ・・・その前のロビンソンさんの話で、すっかり気ごころ知れた感じになってたもんですから、なぜか、ワンちゃんの様子について、根堀り葉堀り、飼い主さんと対話をしはじめたんですよ。 なぜか。

 こんなことありませんか?
 あんなことありませんか?
 こういう状況だとこういう病気の可能性が出てくるんですけどね・・・って。 

 目の前のワンちゃん ふつーに元気そうなのに。

 ところが・・
 一問一答な感じでやりとりしていくうちに、飼い主さんも、 もしや?という表情になってきて、私のほうも、だんだん、確信的になってきて・・・・・・・・・うーん。 これは困った!

 あのー。 はじめましての飼い主さんに対して、しかも元気なワンちゃんの狂犬病予防という状況で 大変申し上げにくいのですが、念のために血液検査とレントゲン検査と超音波検査をさせていただけないでしょうか・・
 
 もうね。ふつうの飼い主さんだったら 怒りますよね。怒らなくても 最低限 疑いますよ。ぼったくり獣医かって。 

 今回の狂犬病ワクチンってのは、むしろ飼い主さん側の好意なわけすよ。なんの用もなくて ただロビンソンさんからの伝言じゃぁ、病院に悪かろうっていう、高度なオトナの配慮なわけですよ。

 それに乗じて、なんか脅かして、検査に持ち込もうってか? ってね。 

 そう 疑われても おかしくはない状況でした。

 でも この飼い主さん人格者。

 お願いします! って  きっぱり。

                     つづく!


   以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.06.18

●ロビンソンさんと秋刀魚の骨 クライマックス●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 ハクビシン 私も見た!という情報が読者の皆様から続々と寄せられております。中には杉並区の図書館にインコの大群が押し寄せたという全く関係のない情報も。

 そんな皆様に耳より情報です。なんとこのハクビシン。美味しいらしいです。実際に食べた方がブログなどで感想を紹介していらっしゃいますが、ジビエの中でもダントツで美味しいとのこと。

 私はジビエの類を食べた経験があまり多くありませんが、リュウキュウイノシシとカルガモ(ともにロビンソンさんちでごちそうになりました)はすごく美味しかったです。エゾシカ(軽井沢の鷹匠さんにいただきました)は、獣臭の強さと血抜き不足にてインド・カレーにしましたが、まぁ 食べられました。もう一度食うか?と言われたら うーん・・・というレベル。
ジビエというのかわかりませんが、すっごい昔に食べたヤシガニ(背中にカタカナでロ(ろ)って印がついてるやつ)は美味しかったです。そのほか、キジバトとスズメはわざわざ殺してまで食べたくはないかも・・・という味で、車に轢かれて死んでいたシロハラクイナは、まぁまぁ美味しかったです。なお、このときは、既に死んでいる個体を標本剥製にした際に、ついでに中身を食べたわけですが、シロハラクイナをわざわざ食べようとして捕まえると逮捕されるので注意が必要です。

(車に轢かれてすでに死んでしまっているものに関しては天然記念物とかじゃなければ法律上問題ないそうです 念のため)。

 果たしてハクビシンはこれらのジビエたちよりもダントツに美味しいのか???? ダントツにウマイといわれると、心が動きますよね・・・ なんたってダントツですから。

 情報をくださったみなさんの庭に今度ハクビシンが出たら ぜひ! 

 私にはそんな可哀想なことはできませんので、あとでこっそり感想を聞かせてくださいませ。

 ちなみに有害鳥獣駆除申請が受理されれば、みなさんでも合法的な捕獲が可能です。
 ただし、目があったら最後、やっぱ可哀想だから飼うと言う人も出てくるかもしれません。

 ハクビシンは80年代後半から90年代前半のエキゾチックペットブームのころに、大陸産の個体が輸入されて沢山売られていました。ちょっと痛い感じの女性たちが「ユパ様 この子 私にくださいな」って言いたいがために買っていく・・。ナウシカっつーよりハイジかポルコだろってな女子たちが・・・・。乗ってるほうも乗られてるほうもどっちも全然似てないわけですが、似ていると評判のフェネックだと肩にのっけてもズリ落ちるし、値段も高い。その点、ハクビシンは樹上生活者なので、肩の上をちょろちょろと這いまわることができるので、ちょっとアレな感じのハイジやポルコたちの御眼鏡にかなったらしいです。

 ハクビシンは、ベビーのころから飼うと、そこそこ慣れるようでしたが、フェネックやミーアキャットのようにブームが去ったあとまで残らなかった品目なので、何等かの理由で飼いにくかったのでしょう。

 現在、私の身近でハクビシンを飼っている人はいませんが、あのひとが飼っているらしいと、人から聞いた例が2件ほどあります。一件は、動物飼育の熟練者による例。とても慣れており、同居の犬とも仲良くやっているが他人に対する咬傷事故もあり、そこそこ手ごわいペットだそうで、もう一件は愛と根性と正義感にあふれた熱血女性獣医さんによる飼育例。とても凶暴で飼育は大変だとのこと。 

 結論から言ったら、捕獲したら初心を貫いて、美味しくいただいたほうがお互いのためかもしれません(涙)。

 どうしても生かしておくならば・・生のコーヒー豆をあたえて、高価なコーヒーにするという画期的アイディアを思いつきましたが、試す気にはなれません。

 あ・・・ロビンソンさんの話がまた先送りに。


   以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.06.15

●深夜の攻防戦・・・放棄●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 もうね。舐めこわす犬と小学生にはかないませんってことで、早々に闘いを放棄! 

 舐めこわす 掻きこわす 包帯とる。 
 だってボクたち 暇なんだも~ん! 
 ってね。
 なんたって犬は24時間 ヒマですからね。あの手この手で余計なことをやらかしてくれます。カラーをつけてダメならネックガードを追加する。それでもダメなら靴をはかせる。いちいち現場あわせで対抗していかないといつまでたっても治りません。可哀想だから寝るときだけ外してましたとか 論外。・・・ダメです!

 仕事おわってヘットヘトな日々。 暇な小学生と競い合うのはやめました。ランバージャックのヒゲ店長に聞いたら、彼のフィールドでも今年はすべての樹液を小学生に先行されて、戦果ゼロなのだとか。それを聞いて一気に戦意喪失しました。

 もういいです。うちの糠床 今のままで。

 写真は、そろそろ袋掛けしないと鳥にやられるぞと思っていた矢先に、文字通りやられたビワの木。いまは無き実家のビワの木から実生でふやして、鉢植えのころから持ち歩いて苦節20数年。ようやく迎えた実りの時が、一夜にして壊滅。あとには塀の上にタネが残されているだけ。

 楽しみにしていた娘 涙目。

 いままでどんだけの数の傷ついたヒヨドリを無償で救ってきたと思っているんだコノヤロー!ヒヨドリ界の責任者 出て来いやぁ! って思ってふと我に返りましたが、これって 犯人はヒヨドリじゃない様子。

 もうね。どうみてもハクビシン。 まちがいない。

 さてと 困りましたね。今後、ヴェランダのすべての作物が危険にさらされると考えて間違いありません。

 深夜の攻防戦は、対小学生から、対ハクビシンへとシフトチェンジです。

 人の生活圏に、野生の哺乳類がウロウロしているという現実は、公衆衛生的にもよろしくありません。そもそも犬の飼い主さんたちが、規則を守って狂犬病予防に協力しているってのに、なんで地域猫だのタヌキだのアライグマだのハクビシンだのが野放しなんだか。

 ただし・・・世間の皆さまの「感性」との兼ね合いもありますからね。やたらなことはできません。

 さて どうしたものか。

 アニーとエイちゃん。今晩からお外で寝てみよっか?キャンプみたいで楽しいと思うよ。

 あ・・・こいつらトマトを盗み食いするからダメだ。 
 凶暴な白黒を配置するか・・

 いや。 単にそのまま野良猫になるだけだから意味がありませんね。 

 また あとで考えよっと。
   
   以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.06.09

●西表島からの夏だより ロビンソンさんと秋刀魚の骨 その三●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 西表島のロビンソン小屋から素敵なお写真が届きましたよ。青い海から立ち上る真っ白な入道雲。梅雨空の東京とは別世界ですなぁ。サンゴ礁には でっかいナポレオンフィッシュが泳いでいたそうですよ。ロビンソンさん、捕まえて食べたりしてないでしょうね。心配です。

 で・・・ ロビンソンさんの話のつづき。

 ロビンソンさんのカヌーツアーに参加した、その御一家。沖縄旅行に来たはずなのに、なぜか、ロビンソンさんから延々と「阿寒湖に住んでたころの話」をお見舞いされ、早くもロビンソン・ワールドの洗礼をうけます。

 まぁね。ふつうここで、怒る人は怒りますよね。
 阿寒湖 関係ねぇだろって。

 そこは、このご一家。人格者であります。ロビンソンさんの話も面白かったに違いないのですが、楽しく阿寒湖物語に耳を傾けて、ロビンソンさんと打ち解けていかれます。

 そして ついに・・・・・・・・・。

 犬飼ってるの? 何?東京の三鷹に住んでる? じゃぁテツを知ってるだろ? 

 という無茶苦茶な展開に突入します。

 もうね。西表に永く住んでると、ご近所感覚が全く異次元になってしまうんですよ。なんたって、南風見田の浜でキャンプしてる人に、「西表島 南風見田の浜 ○○様」って書いたハガキが届く世界ですからね。

 三鷹?犬飼ってる? じゃぁ 獣医のテツを知ってるだろ。 って。

 知らないって。ふつう。動物病院いっぱいあるんだから。

 そもそも 「ご存じ大泉洋でございます」 ってのも、当時、無名だったからこその大見栄っていうギャグだったわけで・・・。

 まぁ 結局は、当然のごとくご存じなかったわけなんですけどね。偶然、うちの患者さんでしたなんてミラクルは起きないわけですよ。

 でもね。このご一家。人格者です。
 このロビンソンさんの無茶振りにも、笑顔で対応なさるわけですよ。 じゃぁせっかくだから、その動物病院に行ってきますよ。i-phonでメッセージの動画をとりますから、ロビンソンさん なんかしゃべってください。ってね。 この神対応が奇跡を呼びます。

 ちなみに、ロビンソンさんのように、サービス精神と優しさの塊な人は、いつだって「よかれ」と思っていろいろ頑張ってくれちゃうわけです。

 二日酔いと過労でロケに行きたくない大泉さんに「ロビンソンさんに悪いから行こうよ」と言わしめた親切パワー。実はこれ、受け手の愛あるリアクションがあって初めて成立する関係であるとも言えるのです。

 沖縄来て阿寒湖の話はいいよ。とか、知らねぇよそんな獣医  ってなっちゃうと、ロビンソンさん 悲しくなっちゃうわけですね。 もうね。メッセージ動画の中のロビンソンさん。嬉しそうだったもの。

                   つづく
  
   以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.06.07

●ラム●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 今日は火曜日。ご存知、休診日でございます。休診日なんだけれども。脳内の小島よしおが、海パン一丁で歌い踊っております。

 最近、お菓子つくりに夢中になっている娘が、コソコソっとやってきて、耳元でこう囁きました。

「あのね。お父さん。台所にラム酒があるんだけど。あれはお菓子つくりに使うものだから、飲まないでね。お母さんは、隠してあるから大丈夫だって言ってるけど、念のため・・」 

・・・・・・・って。  わしゃ アル中かっ!!

 もうね。消毒用アルコールを盗み飲んで、失明する軍医なみの残念さですよ。
 そりゃラム酒も好きですけどね。あんなに体に悪そうなお酒を、あえて飲むならお父さんはもっといい奴を買いますよ。コンビニとかに並んでないやつ。三鷹駅の碇屋さんとか井の頭通りにある亀屋さんとかにあるやつをね。

 写真は、バカルディのホワイトラムとマイヤーズのダークラム。どちらも定番の廉価ラムです。前者はカクテルに、後者はお菓子の香り付けや、そのままの飲用に供されることが多いようです。うちの台所に隠されてるのは右側の奴です。

 ところで・・
 左のバカルディのボトルに、コウモリのマークがついているのが見えますでしょうか。これは、バカルディ社の創業当時からの商標で、160年くらいの歴史があるマークです。現在でも家族経営が続いているバカルディ社では、商標のコウモリを、一族の守り神として感謝し、フロリダ州にコウモリの研究所を持っています。

 フロリダ大学の野生動物医学研修のカリキュラムの一環で、私もこの施設の見学に行きましたが、とても立派な研究所でした。さすが巨大企業の税金対策。スケールが違います。(ちなみに、群馬県にあるジャパンスネークセンターは陶陶酒の会社が持ってる研究所です。日本を代表する蛇の研究者が在籍しているのに、昭和の見世物小屋なみのレトロテイストあふれる不思議空間です。ぜひ一度いってみてください。うちの母親をつれていったら2秒で天国のおやじのところにいけちゃう、蛇だらけの施設です)

 で・・フロリダのコウモリ研究所。
 施設の中には世界中のフルーツバットが飼育されており、おどろいたことに、沖縄に生息するヤエヤマオオモウモリやオリイオオコウモリもいました。オガサワラオオコウモリがいたかどうか確認しなかったことが悔やまれますが、なにしろ、日本の保護動物が海外で飼育されて、繁殖していることに驚きました。

 野生動物の仕事って・・絶対に採算とれませんからね。やっぱお金なんですよ。大事なのは。それも、半端な規模じゃ動物を苦しめるだけだから、必要なのは常識はずれの巨万の富。

 私も、アラブの石油王とか、アメリカのウォルマートの創業者一族とかの家に生まれたかったです。娘に、マイヤーズのラムを飲むなと釘さされてるようなショボイお父さんじゃぁ、野生動物は救えませんね。
 
   以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.06.05

●お詫び●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 過労な日々を言い訳にして、ブログを更新できずにいるうちにカレンダーは6月になってしまい、関東地方も梅雨入りしてしまいました。

 先日の臨時休診では、告知不足や再診日の指定のミスが重なり、病院のドア前までお来こしいただいたものの閉まっていたという、大ヒンシュクな事態となり、ご迷惑をおかけいたしました。この場をかりまして心よりお詫び申し上げます。

 4月・5月の怒涛の忙しさの中、火曜の休診日も関係なく継続診療に追われていたため、これはそろそろどこかで休まんとアカンと感じ、先週の月曜を休診にさせていただいたのですが、まぁ結局、直前になって重症症例が立て続けに入り、臨時休診は幻に終わりました。

 単に、当日お来こしいただいた数件の外来患者様にご迷惑をおかけしただけという悲惨な結果となり残念です。

 当座は通常どおりの診療となりますので よろしくお願いします。
 
   以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.06.04

●タイミングの妙●

本日もお立ち寄りありがとうございます。
 
 金曜あたりから様子がおかしくて、土曜・日曜の2日間、おっそろしく体調が悪い院長でございます。

 もうね。おっさんには珍しい頭痛と、関節の痛みと悪寒と変な熱さがありましてね。ロキソニンやらイブプロフェンやらで抑え込んで仕事に打ち込み、夜は翌日の仕事にそなえて がっつり睡眠薬飲んで数時間の刹那、強制休養してきたんですけどね。

 今日、月曜は、朝一のイブプロフェンが効いて、まぁ割と楽だったので、こりゃ 今晩 がっつり強制終了して、明日の休診日も継続治療の仕事の合間はおとなしく横たわってりゃ、なんとかなるかな・・・ なんて思っていたわけですよ。

 そしたら もうね。ピンポイント。
 見事なタイミングで、すんごいハイリスクの手術症例を迎えることになりまして・・・。この子、生理的には八方ふさがりの出口無しな状態に陥りつつありますからね。困ったもんです。
 手術は完璧にやりましたし、術中死の壁も乗り越えましたけど・・無事に朝を迎えることができるのやら・・。 甦れ!腎臓!耐えろ肺と心臓!!

 さてと・・・2時ごろレントゲンとるかな・・・。

 カナちゃん無事に帰ったかな。残業ごめんね。ありがとね。

 食べ物ないし・・。 なんだかなぁ・・・。

 西表からの応援写真も、私しか喜ばないウロコ系写真なんでとりあえず今日は写真も無し!

 私は無事に水曜を迎える自信がありませんが、とりあえず、この子のために平常心。


    以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.06.01

●蓮のようで在りたい●

本日もお立ち寄りありがとうございます。
 7月に入りましたね。微妙に猛暑。
 みなさんお元気でお過ごしでしょうか。
 自転車で走り回って100%アウトドアで仕事してるペットシッター藩士は大丈夫でしょうかね。こまめな水分補給を心がけてくださいよぉ~。あと お酒は水分補給にはなりませんからね。まちがえないように。ビールはお酒じゃありませんとか口答えしないように。怒りますよぉ。

 私は、朝からちょっと冷房にやられてしまい、ふぬけております。

 この時期、病院に到着したワンコたちには、涼しくなってもらわないと ちゃんと聴診ができないんです。それに院内で熱中症になられたら大変ですし。なので、診察室は冷房がキンキン。バナナで釘が打てます(嘘)
 動物の安全第一。飼い主さんとは寒気全開で対話しております。
 だけど小鳥が来たら いきなり冷房きってちょっと部屋を暖かくしないといけません。

 壊れますわぁ・・・おっさんの体

 でも ちょっと重症なワンコの手術が入っちゃいましたので、ここで風邪を発症しているわけにはいきません。気合いです。
 
 なんかいいことないかなぁ とか女子高生みたいにつぶやいてしまう今日このごろ。
 そう言えば、そろそろハスとかスイレンが咲き始める季節ですね。

 高知県北川村の「モネの庭」あたりなんかを散策してみたいもんですな・・。暑いんだろうけど。
 あ・・・ でも、ここ、火曜日が休園日だ。喧嘩うってますね。モネの庭ったら。どのみち高知県なんて行けないけどさ。だいたい昼から飲める蕎麦屋とかみつけても、火曜日定休のところが多いんですよね。珠緒に言わせると、ぷん!ぷん!ですわ。 うちに珠緒はいないですけどね。

 あとは上野の不忍池でバラバラ遺体を咥えた亀を探しながらビールでも飲みますかね。不忍池では冬枯れのハスしかみたことないんで。いちどは行ってみたいものです。

 あと・・マドモアゼル・フランソワーズのブログに紹介されていた、どこぞのお寺さんの池もいってみたい。思わず、ここは極楽浄土か?って叫んだそうですよ。彼女。

 今日も残り数時間。 気合いで乗り切ります。

 写真は割愛! 今日も一日 ノビ ノビと!

 と思ったら タイトルのやさぐれ具合を心配した西表島の師匠から、元気だせ!と夏まっさかりな写真が送られてきましたので、急遽 タイトルを差し替えて、写真も掲載。沖縄のカツオはうまいんですよねぇ。なんせ ほんとに釣れたてだから。 泡盛飲みたい・・。

    以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.05.28

●小学校で留年●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

先日、運動会のリレーを観戦しておりましたら、赤組の男子のアンカーが、まぁデカいので驚きました。

 顔も大人びていて、どうみても中学生にしか見えない。

 ダブリじゃないなら、人生において相当なアドバンテージだと思います。さぞかし眺めのいい子供時代なことでしょう。丈夫に生んでくれた母親に感謝するように!

 母親といえば・・

 さっき、となりのファミリーマートでAKB48のタイアップ商品がならんでおりまして、その中に、「岡田奈々」さんの名前が。

 私の思ってる岡田奈々さんがAKBの舞台に立ったら「父兄の方は観客席のほうでお願いします」って言われますけどね・・やっぱ同姓同名の若い衆なんでしょうか。

 ピンクレディも再結成するそうですから、あなどれません。

 いっそ往年のアイドル達がエクスペンダブルズのように集まってグループを結成したらウケるんじゃないでしょうか。

 斎場や老人ホームや健康食品やサプリやポリデントやおむつのコマーシャルの仕事でひっぱりだことかね。グループ名もBBA48とか、捨て身のネーミングで頑張って欲しいと思います。

 写真は、茶ゴケ地獄を乗り越え、いつのまにか稚エビが産まれて、すっかりエビ天国と化した待合室の水槽。

 となりのお蕎麦屋さんのおじさんが妙に反応してたのは、やはり食材としての興味なんでしょうかね。ちょうどエビ煎餅に1匹だけはいってるエビにそっくりの、真っ赤なエビです。

 あと、現在、行き場がなくなりそうな猫がおりまして、引き取り先を探しています。若くして想定外の腎不全となり、高齢の飼い主さんには支えきれない状態です。・・・とマドモアゼルフランソワーズのおうちの方向にむかってつぶやいてみる。
 
 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.05.26

●ロビンソンさんとサンマの骨 其の二●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 ウィンドウズ10に無理やりアップグレードされてしまって、なんだかタッチバッドの設定が変わってしまい、苦戦しております。無料だからって勝手にアップグレードしちゃうのって、すごい会社だなと思いますが、全世界の公的機関でも使われてるソフトだけに、発生した不具合による経済損失って結構なもんじゃないかと思います。核ミサイル防衛システムのソフトが誤作動しました・・・なんてことのないようにお願いしたいものです。

 さて。ロビンソンさんの件。

 とある日本犬の飼い主さんが、この春に西表島に旅行にいかれました。この方たちは、その段階では、当院の患者さんではありません。
 泊まる予定のコテージが満室だったため、予定を変更して、最寄りの民宿に宿泊されたそうです。既に、このあたりから偶然がはじまっております。予定どおりなら、出会うはずのなかった民宿のおやじから、カヌーガイドを紹介されたのですが、このガイドというのが、藩士のみなさんにはお馴染みの、ご存じロビンソンさんであります。

 参考までに補足説明しますが、現在、西表島には、民宿の数だけ・・あるいはその数倍の数のカヌーガイドサービスが存在し、シーズンのピーク時には、仲間・浦内・ヒナイといった主要河川が、不忍の池のボート乗り場のような景観となります。もうカヌーだらけ。秘境感ゼロ。

 そんな中で、たまたま泊まった、予定と違う宿の縁で、ピンポイントでロビンソンさんを引き当てたというのは、この飼い主さん、相当な強運の持ち主だと思います。なにせガイドさんもピンキリなので。

 念のために更に補足しときますが、西表で自然を相手に遊ぶ場合、実は、大変な危険と隣り合わせなのだという事が忘れられがちです。滝の上からの景色を見ようとして、川に流されて、滝つぼに落下。岩にたたきつけられて亡くなったり、カヌーで海に出たきり、ガイドさんごと行方不明になった観光客の方だっておられます。ハブやムカデにかまれたり、サンゴでゴリっとやっちゃって、縫うような傷を負う方もいます。島を縦走するトレッキングから何年も戻られない方々もおられます。何かあっても、満足な医療施設もありませんので、事故の恐ろしさは内地の比ではないのです。

 そんな中で、お客さんを楽しませるだけではなく、命を守れるガイドとなると、ロビンソンさんは、ナンバーワンの存在だと言えます。実際に私もヒナイ滝の上には何回も行ったことがありますが、増水時にロビンソンさんと滝上の渓流を渡ったとき、一瞬足を滑らせそうになったことがります。川底のどの岩に足をのせれば安全に渡れるかというところまで熟知したロビンソンさんですが、最後は若き日に上野のボディビル・ジムで作り上げた腕力がものをいいます。ガツっと二の腕をつかまれたかと思うと、私の体は宙に浮き、そのままスゥっと対岸に運ばれました。40代後半のおっさんが、60代前半のおっさんにぶら下げられてる画ってのもいかがなものかと思いますが、あのときのロビンソンさんの恰好よさが忘れられなくて、自分も家族を守らないといけないじゃないかと目覚めた私は、現在、遅ればせながら筋トレをやってます。

 つづく!

 この前ふりだと、西表島で遭難しかけた一家のピンチを救うロビンソンさんの雄姿が描かれそうな勢いですが、ぜんぜん違います。もう 水曜どうでしょうそのまんまの、なんじゃこのおっさんは・・・という感じのロビンソンさんが奇跡を生みます! 次回 乞うご期待!
 またハードルあげちまいましたね。

 写真は、ヒナイ滝の滝上からの景色。この下は県下最大の落差60mを誇るヒナイ滝で、滝つぼは淵ではなく、岩ゴロゴロなので落ちたらアウトです。「西表自然美術館」というサイトよりお借りしました。

 
   以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。