2016.02.17

●猟期が終わって・・●

本日も お立ち寄りありがとうございます。

 2月15日は猟期の最終日。
 ご存知、西表島のロビンソンさんから、今年度最後の出猟の御写真が送られてきました。

 昨今、シカやイノシシの農業被害が増え、狩猟の重要性が見直されてきています。特に、ハンターの高齢化が進み、有害鳥獣駆除の担い手が足りないことが問題となっています。
 そんな話題がここ数年、新聞や雑誌で紹介されておりましたら、山ガールを牽引力としたアウトドアブームの再来とリンクして、狩猟をやろうという若者が増え始めたようです。

 ただですね。なんでもブームってのは弊害を伴いますからね。皆さん 気を引き締めてハンターになって欲しいと思います。なんたって、相手は鉄砲ですからね。使い方間違うと死人が出ます。

 あとは、ジビエの間違った扱い。これも怖い。撃ち取ったシカやイノシシは、いわゆる精肉じゃありませんからね。通常の食品として考えてはいけません。あくまでも野生動物の肉体。なんらかの感染源として捉えるべきです。
 最近、気になったのが、俄かアウトドアブームにのっかった雑誌に出ていた記事。鹿を解体しながら、つまみ食いと称して生で食べているんですよ。読者の突っ込みに対応するため、あくまでも自己責任で・・・・とかなんとか書いてますけどね。責任ある活字の筆者として、そんな記事を載せた段階で、アウトでしょ。アウトなアウトドア雑誌ってシャレにもならんわ。
 
 犬や猫の餌用の冷凍鹿肉もしかり。あれは食品ではないですからね。台所での取扱には十分気をつけてください。台所の食器や調理器具の汚染や、調理者の手の傷なんかにも配慮しながら手作りフードをつくってくださいませ。ちなみに 私だったら 生では与えません。

 なんというか、一歩間違うとエライことになっちゃう類の趣味が、思ったより手近になっているのが怖いです。井の頭公園でタカとばしたりとかね。その背景には、十分な経験と自制心、責任感があってしかるべきなのに。

 そうそう。このまえ治療した野生のハヤブサに、散弾銃の弾が入ってたんで摘出しました。都会の動物病院で銃創の症例に出会うことってまずないですけど、チョウゲンボウ・オオハクチョウに続いてこれで3例目になります。あかんたれなハンターがいる証拠です。

 写真では、素敵な笑顔のロビンソンさんですが、猟の時のロビンソンさんの慎重さといったら、そりゃもう凄いもんです。

 だれだって沢山の獲物が欲しいに決まっているわけですから、獲物が出たらすぐに撃てる態勢で猟に臨むわけですが、ロビンソンさんは違います。

 ロビンソンさんは、獲物が出てから弾を込める。

 どう考えても効率悪いですけど、足場の悪い西表のジャングルでの暴発事故はこれで防げるわけです。獲物と間違えて仲間を撃ってしまうなんて事故も、このワンクッションがあるだけでなくなります。鳩間島の「めぇかぁ」さんがゴミ捨て場の藻屑と消えなかったのも、ロビンソンさんのこの 撃ち急がない姿勢 あったらばこそ。
 
 自らに課した、獲物が出てから弾を込めるという絶対ルールの中での狩猟。それに加えて、圧倒的な経験値と、常に冷静な心。さらに動物以上に鋭いカン。超人的な体力。 ロビンソンさんには トラかと思ったら「鹿でした!」 なんてことは絶対にない。「目がグリーン」でも間違えない。

 猟ってのはこういう人がするもんなんだなぁと思うと、私なんぞはおいそれと狩猟免許をとりましょうか なんてことを夢にも思えなくなりますな。足腰の強度から言っても、銃を持っちゃだめな人の部類に入ると思います。

 ただし、東京でもこの先、アライグマ出没事件が多発することが予想されるので、私も麻酔銃を所持する必要性が出てきます。山でシカは撃たないけれど、いつかは狩猟免許をとらないといけない気がしています。

 まぁ・・麻酔銃は空気銃なんで、それほど大そうなことでもないんですけどね。


 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.02.10

●焼き芋の研究●

本日も お立ち寄りありがとうございます。

 冬といえば 焼き芋でございます。

 カミさんの実践している食事療法では、かなりの頻度でサツマイモを食べなければならず、一方で、いわゆるお菓子のだぐいはなるべく食べてはいけないということになっております。じゃぁ サツマイモを限りなく美味しく焼き芋にして、それをおやつにしてやろーじゃないかと、私なりに研究をしてみました。

 使うのはダッチオーブン。昨今のアウトドアブームでは、キャンプの調理器具として大人気なのだそうですが、私は焼き芋を焼くためだけに購入し、ただただ焼き芋だけを焼いております。そもそもあんなに手入れが大変でめちゃくちゃ重い鍋をキャンプ道具にする気がしれません。

 まずは、ダッチオーブンの中にセラミックのボールをしきつめ、芋をならべます。弱火で熱がまわるのを待つこと1時間弱。それから中火にして1時間弱。ふたをあけて、芋に十分熱がまわって柔らかくなっているのを確認したら、ガスを切ってオーブンのフタをずらして、放置します。
 余熱で芋の水分がとび、少しシワシワになったら出来上がりです。
 この方法だと、低温加熱の時間が長くとれるので、芋の澱粉が糖化する時間を十分にとることができます。最後に水分を飛ばして中身を凝縮すると、さらに甘みが強まります。

 最近は安納芋をはじめとする密芋なる品種が出回っておりまして、子供のころからお馴染みの、いわゆるホクホクのうっすら甘い焼き芋とは別物となっております。

 私がやっている方法では、ふつうのサツマイモでも十分甘くなりますが、おやつという目的を考えると密芋が第一選択芋となります。

 しかし、安納芋だと、丸っこすぎてしまって、ダッチオーブンの蓋につかえてしまい、芋を並べる前に、セラミックのボールをいちいち掘り下げなければなりません。手が黒くなるし、ちょうどいい深さにする調節作業が面倒です。

 そんなときスーパーで出会ったのが、第二・第三の密芋、紅はるか と シルクスイート。

 これはいけてます。一袋5本入りくらいのものが売っていて、ダッチオーブンに入れるのにちょうどいい大きさです。小さいので調理時間も短く、お腹いっぱいになるほどでもないので、おやつに最適です。

 写真は、珍しく大きなシルクスイートが売ってたので焼き芋にしてみました の図。皮に浮き出たテカテカが密芋の証です。

次回は、パネル式オイルヒーターと麹とご飯でつくるおいしい甘酒の作り方をご紹介します。 
  
 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.02.09

●本日は火曜日●

お立ち寄りありがとうございます。

 本日は火曜日。ご存知 休診日でございます。

 今日も今日とて、いつものパターンで病院に来ております。数日前から具合が悪く、日曜に重傷で来院。日曜だったために検査センターの対応が一日おくれで、本日、検査の結果が帰ってまいりました。野鳥の治療に来て、何気なく電話機のファックス用紙をみて愕然。思いっきりアウトな値だったので、あわてて飼い主さんに電話をして来てもらうことに。水曜日までまってたら死んじゃいますからね。

 12月来の継続の患者さんが気を遣ってくださって、自宅で包帯交換をしてくださるということで、昨年5月以来、初の火曜日診療ゼロか?と思ったのも束の間でございました。各人の持ち場で奮闘せよと、犬の神様と藤村Dに肩を叩かれた想いがいたします。

 まぁ しかし なんですなぁ。今は業界全般として比較的て暇な時期なのですが、春から秋にかけて怒涛のように忙しくなります。そして今季は看護師が新人独りになり、予想される獣医の負担は計り知れないものがあります。なんといってもうちの看護師は自動的になんでもやってくれる超ヴェテランの長期熟成老齢個体ですからね。その二人分の仕事をまるっきり新人さんにかぶせるのは酷ってもんです。新人さん・・かばってあげたい感じの可愛い子だし。

 というわけで 皆さまにはご不便をおかけしますが、4月からの対応は確実にのろく鈍くなります。おゆるしください。我々の心身の状態を鑑みると、火曜の対応も難しくなるかもしれません。継続治療は、ラスボス(ウルトラ・ドクターY)の御許しが出たら火曜だけスーパードクター・ジュンのところにお願いしようかなとも思っております。

 そのうち このブログでも、恐怖のラスボス(ウルトラ・ドクターY)とスーパードクター・ジュンの記事を書こうと思いますが、ネタっぽく書くと、恐怖のラスボスにしばかれること確実なので今から恐ろしいです。
   
 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.02.08

●バファリンの半分●

本日も、お立ち寄りありがとうございます。

 スマップ騒動・ベッキー騒動などなど どーでもいいニュースで大賑わいで、お腹いっぱいなところへ、清原選手の逮捕劇。さらに、どーでもよくないニュースに至っては、地震・噴火・弾道ミサイル・狩野英孝の彼女と、恐ろしい映像が連日映し出され、世紀末か!ってな様相を呈しておりまして、我が家ではもう、録画で観る以外はアニマルプラネットとナショジオしかつけていません。 

 ただ、気になるのが清原選手から押収された、いけないお粉0.1グラム。

 このてのニュースだと、必ず、押収された お粉 の量が報道されますよね。あれって何の意味があるんでしょうか  私たち善良な市民には、お粉の量が0.1グラムと言われたところで、それがどんな量なのかさっぱりわかりません。咄嗟にわかったらそれはそれで問題ですけど。
 
 この、ぱっと見、わけわからない数字。世の中にはけっこう氾濫してます。

 タ●リ●1000ミリグラム とか。

 プラ●マクラ●ター・イオン25000個 とか。

 すごいでしょ?と言われて、素直に おおおっ!てなれるのはある意味幸せなのかもしれませんが、数字で人をケムに巻こうって姿勢が なんか嫌です。

 過去に数字を出されて許せたのって せいぜい「池中玄太80キロ」とか「バファリンの半分」くらいのもんですかね。自分の体重が75キロになったときには、「まずい。あと5キロで西田敏行だ!」って危機感を実感できましたし、バファリン飲んだあと、「胃には優しくないじゃないか!」と突っ込めましたからね。

 写真は、半分以上、あるいはその殆どが優しさで出来ていると思われる贈り物。

 マドモワゼル・フランソワーズが 大丈夫か!これで元気だせ!と。アロマ・オイルをくださいました。ありがたいことです。
 今晩 寝るまえに使ってみようと思います。
 清原選手も、現役時代にこいう人が身近にいたらよかったかもしれません。ってか球団にはそういう専門家がいないのか?ってのが不思議でなりません。

 ちなみに、一回使用量が0.1グラムの いけないお粉。致死量はそのわずか10倍の1~5グラムなんだそうです。頭がわけわからなくなる状態になることが前提のおくすりなのに、安全域がめちゃくちゃ狭いっての。怖いです。小さなお子さんや、お年寄りのいるご家庭では、覚醒剤を手の届くところに置いてちゃだめですね。
 ハリウッドスターが過剰摂取で亡くなってしまう話をよくニュースで耳にしますが、それって、簡単に起きうる事故なんだと再認識しました。

  
 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.02.04

●ホワイトアリゲーター●

本日も、お立ち寄りありがとうございます。

 昨日の火曜日は、御殿場へと往診に行ってまいりました。ワニのマイクロチップ挿入です。

 今回、拉致されたのは、春から九州の動物園に勤務する獣医師と、その大学の後輩の獣医大生の2名。

 もし助手が見つからなかったら、例によって藩士を拉致ろうかなと思っていたところへ、野生動物医学会仲間の若手女性獣医師が、「動物園に採用されました!」ってなメールをよこしたもんですから、「じゃぁ ワニ・デビューだ!」と、「ついでに大蛇の採血だ!」と。「なんなら男手も用意しろ!」と。畳み込むような無茶振りに、きょとん としたスキに拉致。

 巻き添えで拉致された男子学生は、同じく野生動物医学会の仲間で、鳥マラリアの研究をしているナイス・ガイ。今回の任務でも、よく気を利かせて、的確に動いてくれました。日大の獣医学生さんは、総じて良い子が多い気がします。帰りの道すがらも「現代の日本における、見合い結婚の必要性と、オガサワラオオコウモリの生態について」楽しく語り合いました。

 ちなみに・・一言でワニといっても、そんじょそこらのワニとはワニがちがいますので解説しときます。写真のワニはミシシッピアリゲーターのアルビノ個体です。
 
 動物園を含め、日本にはほとんど存在しないタイプのワニで、これからもまず輸入されないと思われる生き物です。ご覧頂いておわかりいただけるように、誰がどうみても特殊な姿のワニです。

 こんなオンリー・ワンの個体に対して、特定動物の個体識別措置が、写真判定ではなくマイクロチップの挿入だと言う役所の見解について、私は理解に苦しみます。 このワニが逃げていても、誰も「どこの子だろう?」って悩まないと思います。

 まぁ そもそもワニ自体がそんなに飼われていないですから、潜りの違法飼育個体でもない限り、持ち主の特定は容易なはずです。

 こうやって無駄にハードルあげるから、潜りの飼育者が増えるという側面もあるのだと 私は思います。
 
 
 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.02.01

●痛快 丸齧り●

本日も、お立ち寄りありがとうございます。

 寒いですねぇ。暖冬なんだか大寒波なんだか右往左往で、ひっぱりまわされるこっちの身がもちませんね。
 歳とった動物や体の小さい動物には非常に危険な気候です。昼夜の温度変化がすくない、ダラァ~っとした温かい環境を用意してあげてください。

 写真は、むらさき屋の羊羹を痛快まるかじりする、ご存知 西表島のロビンソンさんです。

 となりで 恨めしそうに舌舐めずりをしているのはセッターの飛鳥です。犬に羊羹はもったいないですからね。そりゃ もらえませんわな。なんたって むらさき屋さんのおとーさんが命をかけてつくってる羊羹ですから。

 いや ほんと。飛鳥が丸かじりしてる写真が送って来なくてよかったと思います。
 ロビンソンさん 時々 無茶なさいますからね。
 いつぞやは、長命草の味噌汁とジャノメナマコのぶつ切りステーキってのを御馳走になって、そのまま一週間くらい喉が痛くてまともに声が出なかったことがあります。

 天国のような西表島にも地雷食材はあるのです。ツムギハゼの天麩羅なんてのもあぶないです。

 上野生まれの生粋の江戸っ子であるロビンソンさんは、江戸前のハゼに親しんで育ったものですから、西表に住み着いた当初、マハゼに良く似たハゼがいっぱいいるのに大喜びで、つかまえて天麩羅にしようと思いました。大漁後、あとで食べようと思ってとっておいたところ、傷ついたセグロアジサシが保護されたので、そのハゼを食べさせました。ところが、食べたとたんにアジサシはコロっと死んでしまったそうです。そのハゼはツムギハゼといって、フグと同じテトロドトキシンを持つ猛毒魚だったのです。アジサシを助けようとしたおかげでロビンソンさんは間一髪、命拾いしたわけです。(ロビンソンさんの傷病鳥獣保護歴は長く、内容もすごいです。イリオモテヤマネコの赤ちゃんを保護したこともあります。)

 ツムギハゼは、内地のマハゼに似ていなくもないので、内地から来たキャンパーは「食べられる」と思ってしまうらしく、食料調達と称してこの魚を食べてしまい、事故に遭う事があるらしいです。死亡率は60%とも言われ、非常に危険です。中途半端なアウトドアブームが蔓延している昨今、ツムギハゼ中毒は今後も増えていくかと思われます。

 皆さんも 不用心にやたらなものを口に入れないよう、お気を付けくださいませ。

 ちなみに、私の中の心に残る伝説の拾い食いエピソードは、小学校(校舎がブーメランの形をした税務署近くの小学校)の同級生の、な●つ君と●だか君と●りはら君の話。

 彼らは下校途中で、誰かが落とした病院の薬の袋をみつけ、協議の結果、「これは頭の良くなる薬に違いない」という結論に達し、みんなで飲み、そして倒れました。血圧を下げる薬だったようです。
 たしかに、そんな薬があったなら、一番に彼らが飲むべきだったと思いますが、なにしろ 死ななくてよかったと思います。

 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.01.30

●支援物資●

本日も、お立ち寄りありがとうございます。

 勤務医が沢山いるような動物病院では、病院の中に寝泊まりできる一角を設けていることがあります。宿直室ってやつですね。

 獣医が二人しかいない小さな動物病院であるにもかかわらず、当院にもそういうスペースがあります。2000年の開業当時、「将来、別の場所に住める経済的ゆとりができたらここを宿直室にすればいいから、とりあえずここで暮らそう」と、病院に住んでました。人の暮らしとしてはどーよ?という環境ではありましたが、背に腹はかえられません。

 深夜・早朝も電話がなりやまず、番号が似ていたのか、セブンイレブンのバイト君が遅刻しますという電話をしょっちゅうくれました。当時はいちいち大真面目に対応していたので、慢性的な寝不足でした。
 陽は全くあたらないので、洗濯物や布団を天日で乾かしたことがありませんでした。

 それでも3年ほど頑張ってここにとどまり、皆さまの支えでなんとか病院経営も軌道に乗り、ようやく陽のあたるアパートを借りられたときは、「洗濯物が干せるっていいよなぁ~」と感動したものです。

 写真は、マスター千代再び の図

 今回は、マスター千代の同志、チャロママがメッセンジャーとして物資を持ってきて下さいました。
 マスター千代宅のお孫さんに流行性感冒の疑いありや?ということで我々への伝搬防止を配慮してくださったのと、久々にチャロママと会いたいだろうという配慮だった様です。チャロママも開業当時からの患者さんで、チャロの死後は、ここ数年なかなかお会いする機会がなかったのですが、久しぶりに思い出話に花をさかせ、近況を報告しあうことができて嬉しかったです。

 そんな気配り雀のマスター千代ですが、病院の奥に住んでいた不遇の時代、晩飯を作る暇もなかろうと、毎日のように、何か一品届けてくださっていました。親戚のおばさんとかじゃないのに。

 毎年、夏になると思いだしますが、夏野菜のプロバンス風ってのと、ナスとオクラの揚げびたしってのが美味しかったです。あんときゃ 毎日ぐったりでしたからね。ちょうど、給食のメニューに歓喜する小学生の気分でした。

 毎日 ぐったりってのは、まぁあの時と変わらないし、むしろ悪化してる気もしますが、十数年の時の経過で培った、地域との心のつながりが支えとなって、昔のような先行き不安感は少なくなったように思います。

 今も時々、宿直室となった奥の部屋に泊ることがありますが、相変わらずよく電話がかかってきます。メッセージを残さない電話が多いので、今の暮らしの中では水面下の電話ということになるのですが、電話機の傍で寝ていると、「実際は相変わらずいっぱいかかってるのね」と感心します。セブンイレブンのバイト君からの電話もあいかわらずです。遅刻の話を留守電に入れ始めるので、ついつい、親切心で出てしまい「番号が似ているみたいだけど間違いだからちゃんとかけなおしたほうがいいよ」って教えてあげてしまうのですが、次こそは店長かバイトリーダーになりすまし、「わかった。でもなるべく早く来いよ!」って言って切ろうと思います。

 さて。今日もいちにちノビ・ノビと。各人の持ち場で奮闘してまいりましょう。

 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.01.28

1月28日

本日も、お立ち寄りありがとうございます。

 風太事件以来、うちの白黒の脱走についても、何か対策をとっておかないと という意識が高まり、首輪をつけることにしました。

 風太は誰がどう見ても飼い猫然とした奇麗なチンチラですから、ポスターを貼れば目撃談には事欠かないでしょうし、声をかけたらついてきた・・・なんて場合も迷わずお家に入れてもらえるわけですが、うちの白黒は違います。

 ポスターを貼ってみたところで、「どこにでもいる野良猫だろ?」で、全く関心をもたれないか、あるいは「似ている猫を見た!」といって、そのほか大勢の白黒猫の目撃談がごまんとよせられて大混乱するに違いありません。会社帰りの奇麗なおねぇさんに近寄っていっても、うちの白黒は声が可愛くないですし、ルックスも野良猫ふうなので、まず家には入れてもらえないでしょう。よしんば入れてもらえても、そこで調子にのって甘くない甘咬みと猫キックをやるでしょうから、すぐに追い出されるに違いありません。

 彼の外見および内面が・・・要するに彼のすべてが野良猫であったとしても、迷子の飼い猫だと判るようにするために、首輪をつけてみました。

 首輪には迷子札をつける予定ですが、段階的に付けていこうと思うので(いっぺんにいろいろつけると 間違いなくパニックになる)、とりあえず裏側に電話番号を書き込みました。保護された先でおとなしく首輪の裏側を見せるかどうか疑問なので、早々に迷子札は装着したいところです。

 最初は可愛い鈴がついていたのですが、やはり大パニックになったので泣く泣くとりはずしました。

 写真は装着直後で石になったりバネになったりしながら首輪と格闘する白黒さんです。
 

 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.01.28

●いや・・あの トイレに紙が無かったもんで●

本日も、お立ち寄りありがとうございます。

 いろいろ動物を飼っていると、いろいろやらかしてくれる場面に遭遇します。

 動物に限らず、小さい子供も同じように、やらかしてくれるわけですが、このやらかしに、種を超えた共通性が見られることがあります。

 特に多いのが、紙のトラブル。ティッシュを次々と引き出してしまうウサギやブンチョウ。

 トイレットペーパーをお手玉してぜんぶ引き延ばしたあげくグチャグチャにまぜてしまう猫。

 それぞれ数万円もする貴重なカエルの大図鑑とトンボの大図鑑のカドを食べたチョンマゲのついたゴールデンレトリバー。

 みんな、紙が好きですよね。 なんでだろ。

 コンビニの袋が好きなのは、おそらく音と、ビニールから漂ってくる環境ホルモン系のケミカルな物質に誘因されてのことだと思いますが、紙の場合は何なのでしょうか。なんで夢中になって紙と格闘したくなるのか。

 教室でトイレットペーパーをめっちゃくちゃ散らかして遊んだら、子供のストレス解消とかにならないでしょうか。「キレる子供」防止に小学校でやってみたらどうでしょう。

 いずれにせよ全部、 手(口)の届くところに置いた人間の責任には違いありません。飼い主として大いに反省すべきです。

 とはいっても つい叱っちゃうんですよね。 白黒 ごめん!
 
 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
2016.01.28

●クリーン・キル●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 昨日深夜、茨城の大魔王から、「仔猫いませんかね。急ぎで」と脅し問い合わせがありました。大魔王もね、困った動物および動物で困った人のために24時間365日奮闘してますからね。今回は猫を亡くした知人のために奔走している様子。

 で・・・里親募集中の猫。

 うーん。ベッドの下の天岩戸で絶賛警戒中のオトナの猫しか思い出せず、おそるおそる「仔猫じゃないとダメですかね」と返したところ、「ダメだ」とのこと。

 いま この瞬間。仔猫を拾った方。お電話おまちしております。

 写真は猟期終了まで残すところ3週間で、大物を仕留めたロビンソンさん。

 この日はなんと2頭も仕留めたそうで、いずれも頭部を一発で仕留めたクリーン・キル。

 食用を目的とする狩猟では、内臓の損傷がなく、同時に、血抜きも十分にできる急所に弾を命中させることが理想で、そういう仕留め方をクリーン・キルと言うそうです。

 対照的な言葉に、半矢というのがあり、動物は重症をおいつつも逃げ回り、余計な苦しみを与えるばかりか、肉質も悪化し、ヘタをすると回収不能となり、無駄な殺生になることもあります。

 さすがロビンソンさん。ぱちんこ玉は外しても鉄砲玉は外さない。クリーン・キルの達人でございます。

 さて。琉球イノシシは、内地のイノシシ(100kgを超えることも多い)に比べてとても小さいので、30kgでも大物です。閲覧注意な写真なので、一部画像を可愛く加工してみました。(ピグリンブラント寄生獣風)

 同種内における生物の小型化を招く要因として、南方に分布することと、島嶼に分布することが知られていますが、リュウキュウイノシシはどっちにも該当するので、とっても小さいんだと思います。

 肉の味は、内地のイノシシよりも琉球イノシシのほうが格段に良いそうです。

 なお、ロビンソン小屋情報では、DNA研究の結果、ヤエヤマのリュウキュウイノシシは沖縄本島のリュウキュウイノシシとは違う系統らしいです。

 もしかしたら、本島のものより八重山のイノシシのほうがさらに美味しいのかもしれません。

 美味しいから刺身で食べちゃうって人も多いようですが、八重山でもイノシシの生食によるヒトの感染症が報告されてますから、皆さま、旅行の際にはご注意を。

 とかなんとかやっているうちに、この記事をアップロードする前にマドモアゼル・フランソワーズがベッド下の天岩戸に立てこもる猫パンチをつれていらっしゃいましたね。私、なんか電波みたいなもの飛ばしましたかね・・・不思議。聞けはこの方、一夜のみの掲載で消滅したササミフライの記事も、ちゃんと読んでいてくださっとか。 感謝です。

 
 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。